いっきょ‐して【一挙して】
[連語]「一挙3」に同じ。「余勇を鼓して—太宰府を陥れた」〈露伴・平将門〉
いわしみず‐りんじさい【石清水臨時祭】
石清水八幡宮で毎年3月、中午の日または下午の日に行われてきた祭り。天慶5年(942)平将門・藤原純友の乱平定の祭りを行ったのに始まり、のち恒例となる。都の人は賀茂祭を北祭、これを南祭と呼んだ。
うとうやすかたちゅうぎでん【善知鳥安方忠義伝】
読本。3編15巻。初編山東京伝、2・3編松亭金水著。文化3年(1806)初編、嘉永2年(1849)2編、万延元年(1860)3編刊行。平将門(たいらのまさかど)没後の後日物語。
さしま【猿島】
茨城県坂東市の古地名。平将門(たいらのまさかど)が偽宮を建て除目(じもく)などを行った地。
しのびよるこいはくせもの【忍夜恋曲者】
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。宝田寿助作詞、5世岸沢式佐作曲。天保7年(1836)江戸市村座初演。平将門の娘、滝夜叉が遊女となって大宅太郎光国に近づき、色仕掛けで味方にしようとするが見破られ、...
かいおんじ‐ちょうごろう【海音寺潮五郎】
[1901〜1977]小説家。鹿児島の生まれ。本名、末富東作(すえとみとうさく)。虚構を排した歴史小説作家の第一人者として史伝文学の復興に貢献した。「天正女合戦」「武道伝来記」で直木賞受賞。他に...
じょうぞう【浄蔵】
「法華経」妙荘厳王本事品に説く薬王菩薩の前身。過去世において光明荘厳国の王子として生まれ、父王の邪見を哀れみ、仏道を修し神通力を得て、ついに仏道に向かわせたという。
[891〜964]平安中...
すざく‐てんのう【朱雀天皇】
[923〜952]第61代天皇。在位930〜946。醍醐天皇の第11皇子。名は寛明(ゆたあきら)。在位中は世俗混乱し、平将門(たいらのまさかど)・藤原純友(ふじわらのすみとも)の乱が起こった。し...
たいら‐の‐さだもり【平貞盛】
平安中期の武将。国香の子。父の死後、藤原秀郷(ふじわらのひでさと)と力を合わせて、父を殺した平将門(たいらのまさかど)を下総(しもうさ)の猿島(さしま)に討った。のち、鎮守府将軍。生没年未詳。
たいら‐の‐よしかど【平良門】
平将門(まさかど)の遺子として浄瑠璃・歌舞伎などに脚色されている人物。浄瑠璃「関八州繋馬(かんはっしゅうつなぎうま)」や、読本「善知鳥安方忠義伝(うとうやすかたちゅうぎでん)」などに登場する。