アイガーグレッチャー【Eigergletscher】
スイス中南部、アルプスのベルナーオーバーラントの高峰、アイガーの山腹にある展望地。標高2320メートル。眼前にアイガー氷河を臨む。クライネシャイデックとユングフラウヨッホを結ぶユングフラウ鉄道の...
あい‐ご【藍子】
スズキ目アイゴ科の海水魚。全長約55センチ。体は楕円形で側扁し、淡褐色の地に小白点がある。背びれ・しりびれ・腹びれのとげに毒がある。本州中部以南の沿岸にすむ。冬季に美味。
あい‐むしろ【相筵】
男女が共寝をすること。同衾(どうきん)。「死出の門出の—」〈浄・二つ腹帯〉
アウター‐マッスル【outer muscle】
身体の表面に近い部分にある筋肉。三角筋・大胸筋・腹直筋など。表層筋。浅層筋。
あおあし‐しぎ【青足鴫】
シギ科の鳥。全長約35センチ。脚が灰青色、背面が淡灰褐色で腹面が白い。ユーラシア北部で繁殖、冬はオーストラリアなどへ渡る。日本では、春・秋に河口などでみられる。
圧迫
I〔押し付け(られ)ること〕pressure胸に圧迫を感じて目が覚めたI woke up feeling pressure on my chest.ベルトが腹を圧迫して苦しいThe belt i...
後腹
I1〔出産後の腹痛〕afterpains2〔後妻の子〕a child by one's second wifeII〔事が済んだ後の苦しみ〕大学紛争の後腹the 「aftermath of [un...
兄
one's older [elder] brother;《口》 one's big brother(▼特に子供が言う場合)一番上の兄one's oldest [eldest] brother(▼...
姉
one's older [elder] sister;《口》 one's big sister(▼特に子供が言う場合)一番上の姉one's oldest [eldest] sister(▼ 《米...
彼れ式
あれしきのことで腹をたてるなんて大人気ないIt's childish of him to get angry over such a 「trivial matter [little thing].
むかっぱら【むかっ腹】
[共通する意味] ★腹を立てる場合の言い方。[英] to become indignant[使い方]〔小腹〕▽小腹が立つ〔むかっ腹〕▽むかっ腹を立てる(=むしょうに腹立たしくなる)▽だいぶむかっ...
こばら【小腹】
[共通する意味] ★腹を立てる場合の言い方。[英] to become indignant[使い方]〔小腹〕▽小腹が立つ〔むかっ腹〕▽むかっ腹を立てる(=むしょうに腹立たしくなる)▽だいぶむかっ...
やけっぱら【やけっ腹】
[共通する意味] ★腹を立てる場合の言い方。[英] to become indignant[使い方]〔小腹〕▽小腹が立つ〔むかっ腹〕▽むかっ腹を立てる(=むしょうに腹立たしくなる)▽だいぶむかっ...
はらきり【腹切り】
[共通する意味] ★腹を切って自殺すること。[英] hara-kiri[使い方]〔切腹〕スル▽不忠のかどで切腹を命じられた▽切腹して果てる〔割腹〕スル▽敗軍の将は父祖の墓前で割腹した〔腹切り〕▽...
いぼ【異母】
[共通する意味] ★兄弟姉妹で、父親が同じで母親が異なること。[英] a half brother〔sister〕(異母兄弟〔姉妹〕)[使い方]〔腹違い〕▽私と弟は腹違いだ▽私には腹違いの兄がい...
かんしんほふく【韓信匍匐】
将来の大きな目的のために、一時の屈辱や苦労を耐え忍ぶことのたとえ。韓信が腹ばいになって人の股またの下をくぐる意から。「韓信の股くぐり」という句で有名。
かんだんきほう【寒煖饑飽】
寒さ、暖かさ、飢え、満腹といった日常生活の苦しみや楽しみのこと。苦楽と同意。▽「寒煖」は寒さと暖かさ。「饑飽」は飢えることと満腹になること。貧乏と裕福。「煖」は「暖」とも書く。
かんのうとち【肝脳塗地】
むごたらしい死にざまや殺され方のこと。また、忠誠を誓って、どんな犠牲も惜しまないことのたとえ。死者の腹から内臓が飛び出し、頭が割られて脳味噌のうみそが出て泥まみれになっているさま。死者の肝臓や脳が泥まみれになっている意から。▽「肝脳」は肝臓と脳髄。「塗地」は土まみれになること。また転じて、戦いに負けるさま。「塗」はまみれる意。一般に「肝脳かんのう地ちに塗まみる」と訓読を用いる。
ほうふくぜっとう【捧腹絶倒】
腹を抱えて大笑いすること。また、そのさま。▽「捧腹」は腹を抱える、腹を抱えて大笑いすること。「絶倒」は転がるほど大いに笑う、笑い転げる意。「捧」は「抱」とも書く。
ほふくぜんしん【匍匐前進】
腹這いになって、手と足(膝)で地面をするように前進すること。軍隊で歩兵などが周囲から目撃されないように腹這って移動することなど。
あさの‐ながのり【浅野長矩】
[1667〜1701]江戸中期の播磨(はりま)国赤穂(あこう)藩主。内匠頭(たくみのかみ)。元禄14年(1701)3月14日、勅使接待役となったが、吉良義央(きらよしなか)を江戸城中で傷つけたた...
かわじ‐としよし【川路利良】
[1834〜1879]明治初期の官吏。薩摩(さつま)の人。大久保利通の腹心として日本の警察制度の確立に努力し、西南戦争では陸軍少将として警察隊を率いて従軍した。
きら‐よしなか【吉良義央】
[1641〜1703]江戸中期の幕府の高家。通称、上野介(こうずけのすけ)。名は「よしひさ」とも。元禄14年(1701)、勅使下向の際、江戸城内で接待役の浅野長矩(ながのり)に斬りつけられて負傷...
こばやし‐まさき【小林正樹】
[1916〜1996]映画監督。北海道の生まれ。木下恵介に師事。「息子の青春」で監督デビュー。力強いタッチの社会派作品で知られる。代表作は、全6部の大作「人間の条件」、記録映画「東京裁判」のほか...
はしもと‐しのぶ【橋本忍】
[1918〜2018]脚本家。兵庫の生まれ。黒沢明監督の映画「羅生門」の脚本を黒沢と共同で手がけてデビュー。以後も「生きる」「七人の侍」などの黒沢作品に共同脚本で参加。テレビドラマ「私は貝になり...
胃腸検査の目的
便潜血は、食道や胃などの消化管の潰瘍やポリープ、がんなど、出血を伴う消化管の病気を調べる検査です。胃や腸などの消化管に出血があると、便に血が混じります。便潜血では、採取した便に試薬を使い、その変化から出血しているかどうかを判定します。 腹部単純X線検査では、横隔膜や腹部のガスの状態、腎臓や腰椎、骨盤の形状などを調べ、病変をチェックします。上部消化管X線造影撮影と上部消化管内視鏡検査は、いずれも食道、胃、十二指腸の病変を調べるための検査です。 便潜血は、潜血が確認されなければ「陰性」と判定されます。 腹部単純X線検査、上部消化管X線造影撮影、上部消化管内視鏡検査は、病変が確認されなければ「異常所見なし」と判定されます。 便潜血で陽性となる要因には、消化管の潰瘍やポリープ、がんなどが考えられます。 腹部単純X線検査で異常がみられる場合は、ガスのたまる腸閉塞、腹水のたまる腹膜炎などが疑われます。腎結石や胆石のときは、結石の病変がはっきりした白い陰影として映ります。 上部消化管X線造影撮影と上部消化管内視鏡検査では、食道炎、食道がん、食道静脈瘤など食道の病気、胃炎、胃潰瘍、胃がん、胃ポリープなど胃の病気、十二指腸潰瘍など十二指腸の病気があると、異常所見がみられます。
胃と大腸の病気(胃がん/急性胃炎/胃潰瘍/大腸ポリープ/結腸がん/虫垂炎/直腸がん)
胃と大腸の内側は表面を粘膜で覆われていますが、異変には非常にデリケートにできています。 そのため、胃は暴飲暴食などの刺激で胃粘膜が傷つきやすく、病的な変化をおこすと、痛みが生じたり、胸やけや吐き気など不快な症状が現れます。また、大腸は腹痛をはじめ、下痢や便秘、お腹が張った感じ、下血(血便)などの症状が現れます。 しかし、胃、大腸ともにがんやポリープなどができた場合、早期には自覚症状が現れにくく、病気を進行させてしまう恐れがあります。普段、異変を感じないからといって、胃や腸が丈夫だと過信はせずに定期的に検診を受けるよう心がけましょう。 胃壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、何らかの原因でがん細胞となり、無秩序に増殖を繰り返すのが胃がんです。 がんは、はじめは30~60μm(1μmは1000分の1mm)の大きさから出発し、5㎜程度の大きさになったころから発見が可能になります。 がんは胃壁の外に向かって、粘膜下層、筋層、漿膜下層(しょうまくかそう)、漿膜へと徐々に深く広がり始めます。がんの深さが粘膜下層までのものを「早期胃がん」、粘膜下層を超えて筋層より深くに及ぶものを「進行胃がん」といいます。 早期胃がんは、診断・治療上の必要から、その病変部の表面の形状によって隆起型、表面隆起型、表面陥凹(かんおう)型、陥凹型に分類されます。 早期胃がんに特有の症状はありません(多くの場合、無症状です)。胸やけやげっぷ、食欲不振など胃炎とよく似た症状がでるケースもありますが、これは粘膜の炎症に関係したものです。 暴飲暴食や香辛料など刺激の強い食品、薬、ストレスなどが原因で胃粘膜に急性の炎症がおきた状態です。主な症状はみぞおちの下辺りの痛み、吐き気や嘔吐ですが、時に吐血・下血(血便)がみられます。 ストレスなどが原因で胃の粘膜がただれ、深い欠損が生じた状態です。重症になると胃壁に穴があく(穿孔(せんこう))こともあります。みぞおちの下辺りの痛み(食後1~2時間に増強)、胸やけ、げっぷなどが典型的な症状で、吐血・下血がみられることもあります。 結腸に発生するがんで、発生部位により右側結腸がん(上行結腸がん)、左側結腸がん(下行結腸がん、S状結腸がん)と呼ばれます。とくにS状結腸にはがんができやすく、直腸がんと合わせて大腸がん全体の約7割を占めます。 多くの場合、初期には無症状です。この部位にある内容物(便)は液状であり、比較的腸管が太いため、がんができても閉塞することはあまりありません。ただし、進行すると右下腹部のしこり、便秘や下痢、黒色便、貧血などの症状がみられます。 初期症状は下血(血便あるいは血液と粘液が混じった粘血便)です。この部位にある内容物(便)は固形で腸管も細いため、がんができると狭くなったり閉塞することがよくあります。そうなると便秘と下痢を繰り返したり、腹痛がしたり、便とガスが出なくなったりします。 盲腸の下にある腸管の一部・虫垂が細菌やウイルスに感染して炎症をおこし、化膿した状態です。主な症状は腹痛(初期にみぞおちやへその辺りから痛みだし、右下腹部へと移動)、吐き気、嘔吐です。炎症が進むにつれ、37~38℃の発熱がみられます。 大腸の粘膜から発生する隆起した突出物(腫瘤)を大腸ポリープといいます。 大腸ポリープは、がん化することはない"非腫瘍性ポリープ"とがん化する"腫瘍性ポリープ"に大別されます。 非腫瘍性ポリープには、若年性ポリープ(幼児、小児の直腸にできる)、炎症性ポリープ(大腸炎が治る過程でできる)、過形成ポリープ(高齢者の直腸にできる)があります。 腫瘍性ポリープは腺腫ともいいます。大腸ポリープの約8割は腺腫です。腺腫のほとんどが1cm以下の大きさですが、2cm以上に成長するとがん化の可能性が高くなります。大腸がんの多くはこの腺腫から発生すると考えられています。 大腸ポリープの形状は、茎のあるものや扁平なものまでさまざまです。加齢とともに増加する病気で、多くは無症状ですが、まれに下血がみられます。 大腸の終末部・直腸にできるがんです。固形状になった便が病変部を刺激するため、早期に下血(血便、粘血便)がみられることがよくあります。がんが大きくなって腸管を詰まらせると便秘と下痢を繰り返したり、排出された便が普段より細くなります。また、がんがあるため、排便しても腸に便が残っている感じがします。
胃の構造とはたらき
胃は袋状の臓器で、長さは成人で約25㎝。からだの中心よりやや左よりの、左上腹部からへその間に位置しています。 胃の容積は、空腹時には50ml以下ですが、食後には1.5l、詰め込めば2lにもなります。口腔から肛門まで連なる消化管のなかで、もっとも大きな容積をもつ臓器が胃です。 胃は食道から送られてきた食べ物を消化しながら、小腸の受け入れを待ちます。そして、少しずつゆっくりと、粥状になった食べ物を小腸の最初の部分である十二指腸へ送り出します。このように、食べ物を一時的に蓄えること、胃液(塩酸とペプシン)によって、たんぱく質を分解することが胃の二大機能です。 食べ物が胃を通過するのに要する時間は、液体ならば数分以内、固形物では1~2時間程度です。しかし、脂肪を多く含む脂っこい食べ物は、3~4時間ほど胃にとどまります。 食道とつながる胃の入り口部分を「噴門」、胃の天井に当たる部分を「胃底」、胃の大部分を占める中央部を「胃体」、そして十二指腸とつながる胃の出口部分を「幽門」と呼びます。 幽門は括約筋という筋肉でできています。括約筋は輪状の筋肉で、胃の出口を閉じたり開いたりすることによって、胃の内容物の貯留・排出を調節しています。「括る」という文字にあるように、バルブのような役割をもつ筋肉といってもよいでしょう。 幽門は、食べ物が中性か弱酸性ならば開きますが、強い酸性の場合は、十二指腸の内壁が酸でただれないよう、反射的に閉じるようになっています。 胃液は、胃の内側を覆う粘膜の「胃腺」から分泌されます。胃腺には、①「塩酸」を分泌する「壁細胞」、②「ペプシノーゲン」「胃リパーゼ」を分泌する「主細胞」、③胃壁を守る「粘液」を分泌する「副細胞」の3つの細胞があります。胃底部や胃体部の胃腺からは塩酸やペプシノーゲンが多めに分泌され、噴門と幽門の胃腺からは粘液が多めに分泌されます。 塩酸、ペプシノーゲン、粘液が合わさって胃液となりますが、塩酸には食べ物を殺菌して、腐敗・発酵を防ぐはたらきがあります。 ペプシノーゲンは、たんぱく質を分解する強力な消化酵素「ペプシン」の前駆物質です。 ペプシノーゲンは、壁細胞が分泌する塩酸に活性化されて、ペプシンに変化して初めて機能します。副細胞が分泌する粘液は、塩酸で胃壁がただれないよう防御する役割を果たします。