あい‐えん【哀艶】
[形動][文][ナリ]美しさの中に悲しみの感じられるさま。「あわただしき花の名残の—なるかたも」〈藤村・雅言と詩歌〉
あい‐ぎん【愛吟】
[名](スル)好きな詩歌などを折にふれて口ずさむこと。
あい‐しょう【愛誦】
[名](スル)ある詩歌や文章などを好んで口ずさむこと。
あざけ・る【嘲る】
[動ラ五(四)] 1 ばかにして悪く言ったり笑ったりする。「人の失敗を—・る」 2 風月に心ひかれて声を上げて詩歌を吟じる。「月に—・り、風にあざむくこと絶えず」〈後拾遺・序〉
あざむ・く【欺く】
[動カ五(四)] 1 言葉巧みにうそを言って、相手に本当だと思わせる。言いくるめる。だます。「敵を—・く」「まんまと—・く」 →騙(だま)す[用法] 2 (「…をあざむく」の形で)…と負けずに張...
遺詠
1〔辞世の詩歌〕a deathbed poem; a farewell verse2〔故人の未発表の詩歌〕a poem published posthumously; a poem publis...
歌
1〔歌謡〕a song歌を歌うsing (a song)歌を習うtake lessons in singing/take vocal lessons歌が上手[下手]だbe good [poor]...
詠ずる
〔詩歌を作る〕compose ((a haiku));〔詩歌を声高く歌う〕recite, intone, chant ((a poem))望郷の念を詩に詠じたHe expressed his y...
音調
1〔話をするときの〕intonation; accent2〔音楽・詩歌の〕a tune; a tone; rhythm
吟詠
吟詠する 〔詩歌を歌う〕recite ((a tanka poem, a Chinese poem));〔作る〕compose ((a poem))
ぎんずる【吟ずる】
[共通する意味] ★詩歌や祈りの文句などを口にする。[英] to chant[使い方]〔唱える〕(ア下一)〔誦する〕(サ変)〔吟ずる〕(サ変)[使い分け]【1】「唱える」は、声を立てて読んだり言...
よむ【詠む】
[共通する意味] ★節をつけて歌詞を唱える。[英] to sing[使い方]〔歌う〕(ワ五)〔口ずさむ〕(マ五)〔詠む〕(マ五)[使い分け]【1】「歌う」が、最も一般的に使われる。また、詩歌を作...
となえる【唱える】
[共通する意味] ★詩歌や祈りの文句などを口にする。[英] to chant[使い方]〔唱える〕(ア下一)〔誦する〕(サ変)〔吟ずる〕(サ変)[使い分け]【1】「唱える」は、声を立てて読んだり言...
じゅする【誦する】
[共通する意味] ★詩歌や祈りの文句などを口にする。[英] to chant[使い方]〔唱える〕(ア下一)〔誦する〕(サ変)〔吟ずる〕(サ変)[使い分け]【1】「唱える」は、声を立てて読んだり言...
しいか【詩歌】
[意味] 漢詩と和歌。また、詩・和歌・俳句など韻文の総称。「しか」の慣用読みだが、古来「しいか」の方が一般的。[使い方]〔詩歌〕▽詩歌管弦の道▽現代詩歌集[関連語]◆(詩賦) 漢詩と賦。すなわち...
いっしょうさんたん【一唱三歎】
すばらしい詩文を賞賛する語。詩歌を一度詠み上げる間に、何度も感嘆する意から。▽「三」は何度もの意。「歎」は感じ入ってため息をつく、感心して褒めあげること。もとは先祖のみたまやである宗廟そうびょうの祭祀さいしで音楽を奏するとき、一人が唱うたえば、三人がこれに和して唱ったことをいった。「唱」は「倡」、「歎」は「嘆」とも書く。
かちょうふうえい【花鳥諷詠】
四季の移り変わりによる自然界や人間界のあらゆる現象を、そのまま客観的にうたうべきであるとする俳句理念。▽高浜虚子たかはまきょしが提唱し、ホトトギス派の基本理念となった。「花鳥」は自然のたとえ。「諷詠」は詩歌をうたい作ること。
かちょうふうげつ【花鳥風月】
自然の美しい景色。また、自然の風物を題材とした詩歌や絵画などをたしなむ風流にもいう。
きょうかすいげつ【鏡花水月】
はかない幻のたとえ。目には見えるが、手に取ることのできないもののたとえ。また、感じ取れても説明できない奥深い趣のたとえ。詩歌・小説などの奥深い味わいのたとえ。本来は、鏡に映った美しい花と水に映った美しい月の意。それらは目には見えても見るだけで、実際に手に取ることができないことからいう。▽「水月鏡花すいげつきょうか」ともいう。「鏡花水月法」はその物事をあからさまに説明しないで、しかもその物事の姿をありありと読者に思い浮かばせる表現方法。
きょくすいりゅうしょう【曲水流觴】
屈曲した小川の流れに杯を浮かべ、それが自分の前を流れ過ぎてしまわないうちに詩歌を作り、杯の酒を飲むという風雅な遊び。もと陰暦三月三日(また、上巳じょうしの日)に行われた風習。▽「曲水」は曲折した小川の流れ。「觴」は杯の意。中国晋しん代、王羲之おうぎしが、会稽かいけいの蘭亭らんていで文人を集めて催したものが有名。「流觴曲水りゅうしょうきょくすい」ともいう。
おおつ‐の‐おうじ【大津皇子】
[663〜686]天武天皇の第3皇子。文武にすぐれ太政大臣となった。草壁皇子とともに皇位継承の候補とされたが、天武天皇の没後、謀反の疑いで捕らえられて自害させられた。詩歌は懐風藻・万葉集に収載。...
かねあきら‐しんのう【兼明親王】
[914〜987]醍醐天皇の皇子。源姓を名のり、左大臣となったが、関白藤原兼通にうとまれて辞任、嵯峨(さが)に引退。学問・詩歌にすぐれ、作品は本朝文粋・和漢朗詠集に収載。著「池亭記」。小倉親王。...
かわしま‐の‐みこ【川島皇子】
[657〜691]天智天皇の皇子。天武10年(681)忍壁(おさかべ)親王らとともに帝紀および上古諸事を編纂(へんさん)。懐風藻・万葉集に詩歌が残る。かわしまのおうじ。
くぼた‐うつぼ【窪田空穂】
[1877〜1967]歌人・国文学者。長野の生まれ。本名、通治。早大教授。新詩社歌人として出発。万葉・古今・新古今の評釈などにすぐれた業績を残した。詩歌集「まひる野」、歌集「土を眺めて」「鏡葉」など。
ごみずのお‐てんのう【後水尾天皇】
[1596〜1680]第108代天皇。在位、1611〜1629。後陽成天皇の第3皇子。名は政仁(ことひと)。禁中並公家諸法度の制定などによる幕府の圧迫に対する不満から明正天皇に譲位、その後4代に...