おにおに‐し・い【鬼鬼しい】
[形][文]おにおに・し[シク]《「鬼し」を強めていう語》鬼のように荒々しく恐ろしい。無慈悲である。「何処(どこ)か柔(やさ)しい中にも、—・い所があって」〈二葉亭訳・夢かたり〉
おもおも‐し・い【重重しい】
[形][文]おもおも・し[シク] 1 落ち着いていて威厳が感じられる。「—・い口調」⇔軽軽(かるがる)しい。 2 いかにも重そうである。重圧感を覚える。「—・い靴音」「—・い苦悩(くるしみ)」〈...
かどかど‐し・い【角角しい】
[形][文]かどかど・し[シク] 1 言動や性格が角立って、おだやかでない。「物の言い方に—・いところがある」 2 物が角立っている。角が多い。「岩の上の—・しきもあるものを人のこゆるをいたみだ...
かるがる‐し・い【軽軽しい】
[形][文]かるがる・し[シク] 1 よく考えずに物事をするさま。軽率である。「—・く口外するな」⇔重重しい。 2 粗末なさま。重々しさがない。「いと—・しき隠れ処(が)」〈源・松風〉 [派生]...
かろがろ‐し・い【軽軽しい】
[形][文]かろがろ・し[シク] 1 「かるがるしい1」に同じ。「彼は…—・く立ちあがろうとはしなかった」〈山本有三・生きとし生けるもの〉 2 「かるがるしい2」に同じ。「中納言などは、年若く—...
ぎょうぎょう‐し・い【仰仰しい】
[形][文]ぎゃうぎゃう・し[シク]大げさである。「—・く飾りたてる」「—・いあいさつ」 [補説]「仰仰」は近世以降の当て字で、室町時代の表記からみると、「業業(げふげふ)」「凝凝(ぎょうぎょう...
こうごう‐し・い【神神しい】
[形][文]かうがう・し[シク]《「かみがみし」の音変化》気高くておごそかである。神聖で尊い。「富士の—・い姿」 [派生]こうごうしさ[名]
ことごと‐し・い【事事しい】
[形][文]ことごと・し[シク]大げさである。ものものしい。仰々(ぎょうぎょう)しい。「—・くあいさつを述べる」「—・い警戒」 [派生]ことごとしげ[形動]ことごとしさ[名]
こまごま‐し・い【細細しい】
[形][文]こまごま・し[シク] 1 たいそう細かい。また、細かく雑多である。「—・い台所道具」 2 煩わしい。くだくだしい。「つまらぬことまで—・く取り上げて言う」 3 たいへん詳しい。「唐土...
さむざむ‐し・い【寒寒しい】
[形][文]さむざむ・し[シク] 1 いかにも寒そうである。「枯れ野の—・い眺め」 2 何もなくて殺風景である。「壁に絵の一つもない—・い部屋」