あいあい‐し・い【愛愛しい】
[形][文]あいあい・し[シク] 1 かわいらしい。愛らしい。「—・い、仇気(あどけ)ない微笑(ほほえみ)であったけれども」〈鏡花・婦系図〉 2 愛想がいい。なれなれしい。「先づ這方(こなた)へ...
あさあさ‐し・い【浅浅しい】
[形][文]あさあさ・し[シク]あさはかで軽々しい。奥深くない。「政さんなんかに気取られるようなそんな—・いおとよさんではない」〈左千夫・隣の嫁〉
あらあら‐し・い【荒荒しい】
[形][文]あらあら・し[シク] 1 物事のようす、人の行動や気性などが、並外れて激しい。ひどく荒っぽい。非常に乱暴だ。「—・く風が吹きまくった」「—・い声」「—・く席を立つ」 2 手触りがごつ...
あわあわ‐し・い【淡淡しい】
[形][文]あはあは・し[シク]《形容詞「あわい」を強めた語》 1 味や色などが薄い。また、ほのかである。「手足の色は白くあるいは—・い栗色をしている」〈中野重治・歌のわかれ〉 「この青年に一種...
いけ‐ずうずうし・い【いけ図図しい】
[形]《「いけ」は接頭語》いやになるほどあつかましい。「—・いったら、ありゃあしないよ」
いたいた‐し・い【痛痛しい】
[形][文]いたいた・し[シク]気の毒で見ていられないほど、かわいそうである。大層いたましい。「全身を覆う白い包帯も—・い」 [派生]いたいたしげ[形動]いたいたしさ[名]
いらいら‐し・い【苛苛しい】
[形][文]いらいら・し[シク]心がいらだつさま。いらいらするさま。じれったい。「お島は—・い目をすえて、じっと見つめていたが」〈秋声・あらくれ〉
ういうい‐し・い【初初しい】
[形][文]うひうひ・し[シク] 1 物慣れないで幼い感じがする。世間慣れしていないで、若々しく新鮮にみえる。「—・い新入生」「—・い新妻」 2 はじめてなので、気持ちが落ち着かない。きまりが悪...
うとうと‐し・い【疎疎しい】
[形][文]うとうと・し[シク]親しみや関心をもっていない。よそよそしい。「何時しか隣家の娘とは—・くなッた」〈二葉亭・浮雲〉 [派生]うとうとしさ[名]
おお‐し・い【雄雄しい/男男しい】
[形][文]をを・し[シク]男らしいさま。勇ましい。「難局に—・く立ち向かう」⇔女女(めめ)しい。 [派生]おおしげ[形動]おおしさ[名]