アルギニン【(ドイツ)Arginin】
塩基性アミノ酸の一。たんぱく質、特に魚類の精核を構成するプロタミンに多く含まれ、生合成される。オルニチン回路の重要な一員で、酵素アルギナーゼの作用によってオルニチンと尿素とに分解される。
アルギニン‐りんさん【アルギニン燐酸】
アルギニンがリン酸化された化合物。無脊椎動物の筋肉に存在し、エネルギーを貯蔵する役割を果たす。高エネルギーリン酸化合物の一つ。
アルギン‐さん【アルギン酸】
《alginic acid》乾燥させた海藻からとれる粘性の強い酸。接着剤・のり・フィルム製造や食品添加剤などに使用。
アルギンさん‐カルシウム【アルギン酸カルシウム】
アルギン酸のカルボキシル基にカルシウムイオンが結合した塩。アルギン酸のナトリウム塩の溶液に塩化カルシウムを加えると、ゲル状の沈殿物として得られる。増粘剤、食物繊維など、食品添加物として使用される。
アルギンさん‐ナトリウム【アルギン酸ナトリウム】
海藻から抽出したアルギン酸とナトリウムからなる多糖類。水を加えるとコロイド状になり、高い粘性を示す。食品の増粘剤や安定剤、歯科の印象材として利用される。化学式(NaC6H7O6)n