いうかい‐な・し【言ふ甲斐無し】
[形ク] 1 言ってもその効果がない。「あやしがりいへど、使ひのなければ—・くて」〈枕・二七七〉 2 言ってみても取り返しがつかない。特に、死ぬことを遠回しにいう。「さこそ強がり給へど、若き御心...
いうかた‐な・し【言ふ方無し】
[形ク]言葉に表しようがない。言いようがない。「雪風—・う降り暗がりて」〈かげろふ・下〉
いう‐ならく【言ふならく】
[連語]《動詞「いう」の終止形+推定伝聞の助動詞「なり」のク語法》人の言うことには。「—奈落(ならく)の底の水屑(みくづ)となりしを」〈謡・船橋〉
い‐ふ【位封】
大宝令の制で、三位(さんみ)以上の諸王・諸臣に位階に応じて賜った食封(じきふ)。→位禄(いろく)
い‐ふ【夷俘】
奈良時代から平安初期にかけて、同化の程度の浅かった蝦夷(えぞ)の称。同化が進んだものを俘囚(ふしゅう)とよぶ。
い‐ふ【委付】
[名](スル) 1 ゆだね頼むこと。ゆだね渡すこと。「任務を—する」「権利を—する」 2 海商法上、船舶所有者などを保護するための制度。船主などが負担する損害賠償などの債務について、海産の権利を...
い‐ふ【意符】
「意義符」に同じ。
い‐ふ【畏怖】
[名](スル)おそれおののくこと。「—の念を抱く」「神を—する」
い‐ふ【異父】
母が同じで、父が違うこと。種違い。「—兄弟」「—兄」
い‐ふ【移付】
[名](スル)官庁で、権利・物件などを他の管轄に移し渡すこと。