あきれ‐いた・し【呆れ甚し】
[形ク]意外のことに驚きあきれるさま。ひどくあきれる。「よろづうきうきと我も人も—・くて」〈増鏡・むら時雨〉
うかれ‐ある・く【浮(か)れ歩く】
[動カ五(四)]心うきうきとして歩き回る。また、所定めず、あちこちぶらつく。「盛り場を—・く」
うかれ‐い・ず【浮かれ出づ】
[動ダ下二] 1 気持ちが落ち着かず、どこという当てもなく、家を出る。「—・づる心は身にもかなはねば如何なりとても如何にかはせむ」〈山家集・中〉 2 心がひかれて、うきうきとする。また、うきうき...
うかれ‐だ・す【浮(か)れ出す】
[動サ五(四)]心がうきうきして、調子づきはじめる。「祭りばやしに—・す」
うかれ・でる【浮(か)れ出る】
[動ダ下一] 1 心がうきうきとして外へ出る。「春らしい陽気に—・でる」 2 どこというあてもなく家を出る。「次第不動明王、娑婆の若衆にうっぽれて、路考じゃうどに—・でる」〈根無草・後・一〉
うか・れる【浮(か)れる】
[動ラ下一][文]うか・る[ラ下二]《「浮く」から派生した自発形か》 1 楽しくなって心がうきうきする。おもしろさに心を奪われる。「酔って—・れる」「月に—・れて歩く」 2 自然に浮く。浮かぶ。...
うき‐た・つ【浮(き)立つ】
[動タ五(四)] 1 心楽しく、うきうきして落ち着かない状態になる。「旅行を前にして心が—・つ」 2 気持ちがうわずる。そわそわする。「反撃を受けてチームが—・つ」 3 周りのものから区別されて...
う・く【浮く】
[動カ五(四)] 1 物が底や地面などから離れて水面や空中などに存在する。うかぶ。「からだが海面に—・く」⇔沈む。 2 表面に現れ出る。「赤潮のため魚が大量に—・いた」「肌に脂が—・く」 3 ...
うわ‐つ・く【浮つく/上付く】
[動カ五(四)]うきうきして落ち着かなくなる。また、軽薄な感じがする。「気持ちが—・いて仕事に集中できない」「—・いた交際」
心(こころ)浮(う)・く
1 心がうわついて思慮に欠ける。「—・きたるにつき、さては、宮仕へなどする人は…末の世わろきものなり」〈宇津保・祭の使〉 2 陽気になる。心がうきうきする。「—・きたる顔し、円座を尻につけ立ちて...