あられ‐ふり【霰降り】
[枕]あられの降る音がかしましい意、また、その音を「きしきし」「とほとほ」と聞くところから、地名の「鹿島(かしま)」「杵島(きしみ)」「遠江(とほつあふみ)」にかかる。「—鹿島の崎を波高み」〈万...
やぶ‐むらさき【藪紫】
シソ科の落葉低木。山地に生え、葉や花に毛が密生。葉は長楕円形で先がとがり、対生する。夏、葉の付け根に淡紫色の小花を密につけ、実は熟すと紫色になり、ムラサキシキブに似る。宮城県以南に分布。
かぎり【限り】
1 時間・空間・数量・程度などの境や限界。また、終わり。最後。「—ある命を生きる」「学問の世界に—はない」「今を—と鳴きしきる蝉(せみ)」 2 (活用語の連体形や名詞に直接、または名詞に「の」の...
きし・む【軋む】
[動マ五(四)]物と物とがすれ合って、きしきし、みしみしなどと音を立てる。「床が—・む」「雨戸が—・んであけにくい」
かき‐いた【掻き板/攪き板】
物をたち切るのに用いる板。裁ち物をするときや、元服の儀式で冠者の髪の端をのせて切りそろえるときに使う。一説に、漆塗りの板で、書いた文字を消して何回も使えるようにしたもの。「人の家につきづきしきも...
こつじき‐ちょう【乞食調】
雅楽の調子の一。太食(たいしき)調の枝(えだ)調子で、平調(ひょうじょう)(ホ音)を主音とする呂調音階のもの。器食(きしき)調。
きし‐め・く【軋めく】
[動カ五(四)]物と物とがすれ合って、きしむような音がする。きしきしいう。きしむ。「荷車の—・く音」
こと‐づけ【言付け/託け】
1 人に頼んで言葉を取り次いでもらうこと。また、その言葉。伝言。ことづて。「—を頼まれる」 2 かこつけること。口実。「つきづきしき—ども作りいでて」〈源・真木柱〉
フレクシキュリティー【flexicurity】
《flexibility(柔軟性)+security(保障)からの造語》デンマークで導入されている労働市場政策のこと。労働者の解雇規制を緩和する一方で、失業時の給付と職業訓練プログラムを充実させ...
すさび【荒び/進び/遊び】
1 興にまかせてすること。慰みごと。「筆の—」 2 成り行きにまかせること。「すきずきしき心の—にて、人のありさまをあまた見合はせむの好みならねど」〈源・帚木〉