おさ‐おさ
[副] 1 (あとに打消しの語を伴って)ほとんど。まったく。「用意—怠りない」 2 確かに。ちゃんと。「むこになり給へと—聞こえ給へども」〈宇津保・藤原の君〉
おさおさ・し【長長し】
[形シク]しっかりしている。おとなびている。「かしこし、—・しきやうにも聞こえむこそよからめ」〈かげろふ・上〉
おさか【忍坂】
奈良県桜井市忍阪(おっさか)の古称。神武天皇の命により道臣命(みちのおみのみこと)が賊を討った所といわれる。おしさか。
おさかべ‐ぎつね【於佐賀部狐/刑部狐】
姫路城の天守閣の第5層にすんでいたといわれる、神通力を持った狐。刑部大明神の正体とされる。長壁明神。おさかべ。
おさ‐がに【筬蟹】
スナガニ科のカニ。砂泥地にすむ。甲幅約5センチ、甲長約2センチと横に長く、織機の筬に似る。雄のはさみは大きく、内面に長い剛毛が生えている。東京湾以南から台湾にかけて分布。
おさ‐がめ【長亀】
オサガメ科の海ガメ。世界最大で、甲長約2メートルに達する。甲は滑らかで、背甲に7本、腹甲に5本の縦の隆起線がある。遠洋性で、熱帯の海に広く分布。革亀(かわがめ)。
お‐さがり【御下(が)り】
1 「下がり4」に同じ。「兄さんの—でがまんする」 2 神仏の供物を下げたもの。 3 客に出した飲食物の残り。 4 都会から地方へ行くことを京都でいう。 5 (「御降り」とも書く)正月三が日に降...
お‐さき【御先】
1 他人を敬って、その人の「先」をいう語。「—に失礼します」「どうぞ—へ」 2 前途。将来。→御先真っ暗 3 人の手先に使われる者を軽んじていう語。「—に使われる」
おさき‐ぎつね【御先狐】
憑(つ)きものの一種。飼い主の命じるままに不思議なことをすると伝えられる狐。尾裂き狐。
おさき‐ぎつね【尾裂き狐】
《俗に尾が裂けているといわれるところから》御先狐(おさきぎつね)の異称。