うわ‐じら・む【上白む】
[動マ四]表面の色がさめて白っぽくなる。「ゆるし色の、わりなう—・みたる一襲(ひとかさね)」〈源・末摘花〉
ゆるし‐いろ【許し色/聴し色】
平安時代、だれでも着用を許された衣服の色。紅色・紫色の淡い色など。ゆるしのいろ。→禁色(きんじき)「—のわりなう上白(うはじら)みたる一かさね」〈源・末摘花〉
こく‐えん【国遠】
1 故郷を捨てて、遠く他国に逃げ出すこと。出奔(しゅっぽん)。「—して知れぬ人もあり」〈浮・永代蔵・三〉 2 刑罰で、遠方に追放されること。島流し。遠島。「死罪をゆるし、近国お払ひなさるるなり。...
こころ‐もうけ【心設け】
あらかじめ心の準備をすること。心構え。心積もり。「これもさるべきにこそは、と思ひゆるして—し給へり」〈源・総角〉
きよ‐げ【清げ】
[形動ナリ]けがれなく美しいさま。きれいなさま。→清(きよ)ら「聴色(ゆるしいろ)の氷とけぬかと見ゆるを、いとど濡らしそへつつ眺め給ふさま、いとなまめかしく—なり」〈源・総角〉
くい‐あらため【悔(い)改め】
キリスト教で、自らの罪を懺悔(ざんげ)して神にゆるしを願うこと。→痛悔(つうかい)
ぎ‐にん【義認】
《justification》キリスト教で、罪ある人間がキリストの贖罪(しょくざい)によって正しい人として神に認められること。罪のゆるし。カトリックでは、義化という。
こと‐わり【理】
《「断り」と同語源》 [名] 1 物事の筋道。条理。道理。「彼の言葉は—にかなっている」「盛者(じょうしゃ)必衰の—」 2 わけ。理由。「いみじう—言はせなどしてゆるして」〈能因本枕・三一九〉...
おんな‐がた【女方】
1 男と女とを二組に分けた、その女の側。⇔男方。「—の心ゆるし給はぬ事の紛れあるは」〈源・竹河〉 2 妻の身内。妻の親戚。「—よりもたびたびものすることありしにも」〈宇津保・楼上上〉 3 女のい...
かいしゅん‐の‐ひせき【悔悛の秘跡】
「ゆるしの秘跡」の旧称。