ふくかぜ‐の【吹く風の】
[枕] 1 吹く風が目に見えない意から、「目に見ぬ」にかかる。「世の中はかくこそありけれ—めに見ぬ人も恋しかりけり」〈古今・恋一〉 2 風の音の意から、「音」「音に聞く」にかかる。「たまかづら今...
ひっ‐かかり【引っ掛(か)り/引っ懸(か)り】
1 わずかに突起した部分など、手や物のかかるところ。 2 かかわりのあること。関係があること。「あの家族とは—がある」 3 気持ちにこだわりのあること。また、気にかかること。「事件の経緯に—を感じる」
たまだれ‐の【玉垂れの/玉簾の】
[枕] 1 玉を「緒(を)」に通して垂れる意から、「を」にかかる。「—越智(をち)の大野の朝露に」〈万・一九四〉 2 御簾(みす)を垂れる意、またその編み目が透く意から、「たれ」「みす」「すける...
ふじなみ‐の【藤波の】
[枕] 1 藤のつるが物にからみつく意から、「思ひもとほり」にかかる。「—思ひもとほり若草の思ひつきにし」〈万・三二四八〉 2 波に関する意から、「たつ」「よる」にかかる。「—たちもかへらで君と...
まつがね‐の【松が根の】
[枕] 1 「松」と同音の「待つ」にかかる。「—待つこと遠み天(あま)伝ふ」〈万・三二五八〉 2 松の根が長くのびるところから、「絶ゆることなく」にかかる。「—絶ゆることなくあをによし奈良の都に...
みず‐たまる【水溜まる】
[枕]水がたまる池の意で、「池」にかかる。転じて人名の「池田」にもかかる。「—池田の朝臣(あそ)が鼻の上を掘れ」〈万・三八四一〉
みずくき‐の【水茎の】
[枕] 1 同音の繰り返しで「水城(みづき)」にかかる。「ますらをと思へる吾れや—水城の上に涙拭(のご)はむ」〈万・九六八〉 2 「岡(をか)」および同音の地名「岡」にかかる。「—岡の木の葉も色...
みずがき‐の【瑞垣の】
[枕] 1 布留(ふる)の社の垣は古く久しい意から、「久し」にかかる。「—久しき時ゆ恋すれば」〈万・三二六二〉 2 瑞垣に囲まれた神の意から、「神」にかかる。「—神の御代より篠の葉を」〈神楽・篠〉
たまのお‐の【玉の緒の】
[枕] 1 玉を通す緒の意で、その長短から「長し」「短し」、乱れたり切れたりすることから「思ひ乱る」「絶ゆ」「継ぐ」、玉が並んでいるようすから「間(あひだ)もおかず」などにかかる。「—長き春日を...
ターンアラウンド‐タイム【turnaround time】
コンピューターに処理要求をした時点から、その処理が行われて結果の出力が完了するまでの時間。処理を待つ時間、CPUの処理時間、入出力にかかる時間の合計。ソフトウエアやシステム開発における、納期まで...