かたり‐ぐさ【語り種】
いつまでも人の口に上るような話題。話のたね。かたらいぐさ。「のちのちまでの—になる」
かたり‐ごと【語り言】
正しく語り伝える言葉。伝承する言葉。「若草の妻の命(みこと)事の—もこをば」〈記・上・歌謡〉
カタリスト【catalyst】
⇒カタライザー
かたり‐つ・ぐ【語り継ぐ】
[動ガ五(四)]次々に語って伝える。「古くから—・がれてきた土地の伝説」
かたり‐つた・える【語り伝える】
[動ア下一][文]かたりつた・ふ[ハ下二]世間の人や後世の人に話して伝える。「巷間(こうかん)に—・えられた事件」
かたり‐て【語り手】
1 語る人。話し手。 2 映画・演劇・放送などで、筋の運びや場面の説明などを話す人。ナレーター。 3 浄瑠璃・浪曲などの、語り物を語る人。
かたり‐な・す【語り成す】
[動サ四] 1 それらしく話す。そのように話す。「はかばかしうもあらず、かたくなしう—・せど」〈源・明石〉 2 事実をゆがめて語る。「言ひたきままに—・して」〈徒然・七三〉
カタリ‐は【カタリ派】
《(ラテン)Cathari》12〜13世紀に、南フランスや北イタリアに広がった、キリスト教の異端の一派。マニ教的二元論の立場に立ち、現世を悪とし、禁欲的苦行を実践。十字軍による強力な弾圧を受けた...
かたり‐ふる・す【語り古す】
[動サ五(四)]以前から多くの人が語って新鮮さがなくなる。言い古す。「その話は—・されている」
かたり‐べ【語部】
1 古代、古伝承を語り伝え、公式の場で奏した部。平安時代には践祚(せんそ)大嘗祭(だいじょうさい)のとき、美濃・丹波・丹後・但馬(たじま)・因幡(いなば)・出雲・淡路の7か国から召されて古詞を奏...