おし‐な・ぶ【押し靡ぶ/押し並ぶ】
[動バ下二] 1 力を加えてなびかせる。「婦負(めひ)の野のすすき—・べ降る雪に宿借る今日し悲しく思ほゆ」〈万・四〇一六〉 2 すべて一様にする。「軽々しう—・べたるさまにもてなすなるがいとほし...
おし‐およぼ・す【推(し)及ぼす】
[動サ五(四)]さらに範囲を広げて考えて、行き渡らせる。「家に止るべからずして、必ず邦国天下に—・すべきことを」〈中村訳・西国立志編〉
おち【復ち/変若ち】
《動詞「お(復)つ」の連用形から》 1 もとにかえること。「(ソノ鷹ハ)手放(たばな)れも—もかやすきこれをおきて」〈万・四〇一一〉 2 若返ること。復活すること。「我がやどに咲けるなでしこ賂(...
御帳(おちょう)に付(つ)・く
罪を犯したり、親から勘当されたりして、御帳にその名前が記される。「主人を倒し、親の家を質に書きこみ、つひには—・いて所をはらはれ」〈吉原すずめ・上〉
おち【落ち】
1 落ちること。 ㋐地位や階級などが下がること。「十両—」 ㋑付着していたものが取れること。「—のいい洗剤」 2 抜けること。 ㋐あるべきものが入っていないこと。漏れ。「招待客のリストに—がある...
かい‐あさ・る【買い漁る】
[動ラ五(四)]あちこち探し求めて盛んに買う。買い集める。「希覯本(きこうぼん)を—・る」
かいせき‐こ【海跡湖】
海湾の一部に砂嘴(さし)や砂州が発達し、外海から分離されてできた潟湖(せきこ)。サロマ湖・浜名湖など。
かたみ‐の‐ころも【形見の衣】
1 死んだ人や別れた人の思い出となる服。形見の袖。「吾妹子(わぎもこ)が—なかりせば何物もてか命継がまし」〈万・三七三三〉 2 喪服。「今はとて—脱ぎ捨てて色変はるべきここちこそせね」〈玉葉集〉
かそ‐け・し【幽し】
[形ク]光・色や音などがかすかで、今にも消えそうなさま。「わがやどのいささ群竹(むらたけ)吹く風の音の—・きこの夕(ゆふへ)かも」〈万・四二九一〉
か・ける【欠ける/缺ける/闕ける】
[動カ下一][文]か・く[カ下二] 1 かたい物の一部分が壊れてとれる。「コップが—・ける」「歯が—・ける」 2 そろうべきものの一部分、または必要なものが抜けている。脱落する。「メンバーが一人...