声(こえ)の限(かぎ)り
ありったけの大声で。声を限りに。「—叫び続ける」
沙汰(さた)の限(かぎ)り
1 是非を論じる範囲をこえていること。論外。また、言語道断。もってのほか。「あんな男をリーダーに据えるとは—だ」「—を尽くす」 2 理非・善悪の問題となる範囲。「是をだに心得ざらんは—にあらず」...
いのち‐の‐かぎり【命の限り】
1 命のある間じゅう。生命の続く限り。命限り。「—愛する」 2 命の尽きる時。死期。「とあるもかかるも、同じ—あるものになむある」〈源・夕顔〉
よ‐の‐かぎり【世の限り】
1 命のあるかぎり。死ぬまで。一生涯。「立ちしなふ君が姿を忘れずは—にや恋ひ渡りなむ」〈万・四四四一〉 2 この世の終わり。臨終。「独りの母親こがれて、—と知らせて」〈浮・男色大鑑・六〉
ちから‐の‐かぎり【力の限り】
能力や体力などをすべて出し尽くして。「—戦う」
はるのかぎり【春のかぎり】
小堀杏奴の小説。昭和33年(1958)刊行。
今(いま)は限(かぎ)り
1 物事の最後。もうこれまで。「散らねどもかねてぞ惜しきもみぢ葉は—の色と見つれば」〈古今・秋下〉 2 人の死に際。臨終。「—になり給ひにし御病の末つ方」〈源・橋姫〉
そのば‐かぎり【其の場限り】
その時だけのことで、あとには関係しないこと。「—の話」
み‐かぎり【見限り】
見限ること。少しも顔を見せなくなること。多く「おみかぎり」の形で用いる。「代替わりしてもあの店を—にはできない」
お‐みかぎり【御見限り】
愛想をつかして見限ること。特に、なじみの店にしばらく行かないこと。「あら、とんと—でしたわねえ」