くがい‐にん【公界人】
「公界者(くがいもの)」に同じ。「会うて一礼言ひたしとは思せども、遊君は—」〈浄・扇八景〉
くがい‐もの【公界者】
1 世間に出しても恥ずかしくない者。世間に顔出しのできる者。「算置きも—ぢゃ。なぜに打擲(ちゃうちゃく)召された」〈虎寛狂・居杭〉 2 見えを張る者。「傾城は—、五十両の目くさり金取り替へた僭上...
公界(くがい)を◦する
晴れの場所に出る。人前に出る。世を送る。「茗荷(めうが)など食うたらば—◦することがなるまいと思ふによって食はぬ」〈虎清狂・鈍根草〉
く‐がく【苦学】
[名](スル) 1 苦労を重ねて学問をすること。「何の為めに—するかと云えば」〈福沢・福翁自伝〉 2 働いて学資や生活費を作りながら勉強すること。「—して大学を卒業する」「—生」
くがく‐せい【苦学生】
働いて学費や生活費を作りながら勉強している学生。
くが‐じ【陸路】
陸上を通る道。りくろ。⇔海路(うみじ)/船路(ふなじ)。「二か処の城を構へて、船路(ふなぢ)、—を支へんとす」〈太平記・一六〉
くか‐たち【探湯/誓湯/盟神探湯】
《「くがたち」「くかだち」とも》古代の裁判における真偽判定法。正邪を判断する場合、神に誓って熱湯の中に手を入れさせ、正の手はただれないが、邪の手はただれるとした。くか。
くが‐ち【陸地】
りくち。「紀伊国千里浜の遠千潟、俄(にはか)に—になること二十余町なり」〈太平記・二〉
く‐がつ【九月】
一年の9番目の月。長月。色取り月。菊月。《季 秋》「黒揚羽—の樹間透きとほり/竜太」
くがつ‐いつか【九月五日】
江戸時代、半季奉公人の秋の出替わりの期日。9月の出替わり。「恋慕の道思ひ切りて—までの事を思ひしに」〈浮・一代女・五〉