の‐でっぽう【野鉄砲】
[名・形動ナリ] 1 目当てもなくむやみに鉄砲を撃つこと。「—打ちしも当たらねばこそあれ」〈浮・諸艶大鑑・五〉 2 でまかせを言うこと。また、そのようなさまや、その言葉。「土器坂(かはらけざか)...
のなか‐の‐しみず【野中の清水】
1 野中にわき出る清水。特に、播磨(はりま)国印南野(いなみの)にあったという清水。冷たくてよい水であったが、のちにぬるくなってしまったという。[歌枕]「いにしへの—ぬるけれどもとの心をしる人ぞ...
ねっき‐うち【根っ木打ち】
「根っ木」に同じ。《季 冬》「—大地あばたとなしにけり/青畝」
ね‐じに【寝死に】
眠っているうちに死ぬこと。「その夜の宿にして—に死にけり」〈今昔・二七・四五〉
なみだ‐の‐いろ【涙の色】
1 ひどい悲しみや憤りのときに流すという、血のような涙の色。「いにしへを恋ふる—に似てたもとに散るは紅葉なりけり」〈山家集・中〉 2 涙を流し泣くようす。「先非を悔ゆる父が心、—にも見ゆらんもの...
ならわ・す【習わす/慣わす】
[動サ五(四)] 1 学ばせる。習わせる。「英会話を—・す」 2 習慣づける。慣れさせる。「深き山住みせむにも、かくて身を—・したらむは、こよなう心澄みぬべきわざなりけり」〈源・幻〉 3 こらし...
なり
[助動][なら|なり・に|なり|なる|なれ|なれ]《格助詞「に」+ラ変動詞「あり」の音変化》体言および体言に準じるもの、活用語の連体形、形容動詞の語幹、助詞「と」「て」「ば」などに付く。 1 断...
なら・す【鳴らす】
[動サ五(四)] 1 音を出すようにする。音をひびかせる。「鐘を—・す」「ブザーを—・す」「指を—・す」 2 そのことで大変世間の評判をとる。「昔は名投手で—・したものだ」 3 やかましく言いた...
に‐じ【二字】
1 文字ふたつ。ふたつの文字。 2 《人名はふつう漢字2字であることから》実名。名乗り。「—を僧正に奉りて命いけにけり」〈十訓抄・四〉 3 《武士は実名を名乗るところから》武士の身分。「—を蒙っ...
な‐やらい【追儺】
追儺(ついな)。鬼やらい。「滝口も—果てけるままに、皆まかでてけり」〈紫式部日記〉