けい‐けい【煢煢】
[ト・タル][文][形動タリ]孤独で頼るところのないさま。「—として友欲しげに見える」〈二葉亭・浮雲〉
こ‐じ【誇示】
[名](スル)誇らしげに示すこと。得意になって見せること。「権力を—する」
こころ‐ばせ【心馳せ】
1 平素からの心の働き。気だて。性質。心ばえ。「常(いつ)も楽しそうに見えるばかりか、—も至て正しいので」〈独歩・少年の悲哀〉 2 心配り。「この娘、すぐれたる形ならねど、なつかしう貴(あて)は...
こころ‐むけ【心向け】
心の向け方。意向。また、気質。性質。心向き。「頼み聞こえ給ふ—など、らうたげに、若やかなり」〈源・胡蝶〉
こころ‐の‐いろ【心の色】
1 心に深く思い込んでいるありさま。また、その心。「常盤(ときは)なる日陰の蔓(かづら)今日しこそ—に深く見えけれ」〈後撰・恋三〉 2 心のやさしさ。人情味。「吾妻人(あづまうど)は、…げには—...
こが・れる【焦がれる】
[動ラ下一][文]こが・る[ラ下二] 1 いちずに、激しく恋い慕う。切ないまでに思いを寄せる。「長年—・れた相手と結婚する」「故郷に—・れる」 2 そうなりたいと強く望む。「女優に—・れる」 3...
心(こころ)染(そ)・む
深く心にとまる。気に入る。「さこそげに君なげくらめ—・めし山の紅葉を人に折られて」〈右京大夫集〉
心(こころ)別(わ)・く
(「別く」が四段活用の場合)心の中で、複数のものごとを区別して扱う。また、愛情を他にも及ぼす。「げに川風も—・かぬさまに吹き通ふ物の音ども」〈源・椎本〉 (「別く」が下二段活用の場合)に同...
こころ‐あ・し【心悪し】
[形シク] 1 気だてが悪い。意地が悪い。「容貌(かたち)憎さげに、—・しき人」〈枕・一四一〉 2 気持ちがよくない。気分が悪い。「いささか—・しなど言へば」〈春曙抄本枕・二九一〉
げき‐さつ【撃殺】
[名](スル)撃ち殺すこと。また、切り殺すこと。「曳出して会釈もなげに—し」〈条野有人・近世紀聞〉