こころ‐ぎれ【心切れ】
連歌・俳諧で、句中に切れ字が用いられていなくても、意味の上から句切れになること。また、その句。
こころ‐くばり【心配り】
あれこれと気をつかうこと。心づかい。配慮。「温かい—」
こころ‐くらべ【心競べ】
意地の張り合い。「—に負けむこそ人悪けれ」〈源・明石〉
心(こころ)昏(く)・る
心を取り乱して、分別がなくなる。「絶え入り給ひぬとて、人参りたれば、さらに何事も思し分かれず、御心もくれて渡り給ふ」〈源・若菜下〉
こころ‐ぐ・し【心ぐし】
[形ク]心が晴れずうっとうしい。せつなく苦しい。「—・く思ほゆるかも春霞たなびく時に言の通へば」〈万・七八九〉
こころ‐ぐせ【心癖】
生まれながらの性癖。「今さらに人の—もこそと思(おぼ)しながら」〈源・真木柱〉
こころ‐ぐま【心隈】
心にわだかまりがあること。「保子は信吾の—に気づかなくて」〈康成・山の音〉
こころ‐ぐみ【心組(み)】
かねてからの心の用意。心積もり。心構え。「君達がお礼をする—があるなら一人前五六百円」〈魯庵・社会百面相〉
こころ‐ぐるし・い【心苦しい】
[形][文]こころぐる・し[シク] 1 心に痛みを感じるさま。つらく切ない。「彼の苦労を思うと私も—・い」 2 申し訳なく思うさま。気がとがめる。「こんなに親切にしていただいては—・い」 3 他...
こころ‐げそう【心化粧】
相手によく思われようと改まった気持ちになること。「この御方に渡らせ給ふ折は、—せさせ給ひけり」〈栄花・初花〉