むね‐はしり【胸走り】
「胸(むな)騒ぎ」に同じ。「かたはらいたしと思ひつつ、さすがに—するを」〈かげろふ・中〉
目(め)の付(つ)け所(どころ)
注目すべきところ。着眼点。「ベテランはさすがに—が違う」
むさし‐あぶみ【武蔵鐙】
1 サトイモ科の多年草。関東地方以西の海岸近くの林内にみられる。5月ごろ、仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた太い穂を出す。苞は上部が幅広く、鐙状をしている。 2 武蔵国で作られた鐙。鋂(くさり)を...
弁(べん)が立(た)・つ
話し方がうまい。雄弁である。「政治家だけあってさすがに—・つ」
まどい‐い・る【惑ひ入る】
[動ラ四]あわてて中にはいる。あわててからだを引っ込める。「さすがに人に見えじと—・るほどに」〈枕・二八〉
まえ‐わたり【前渡り】
1 前を素通りすること。「さすがに、つらき人の御—の待たるるも、心弱しや」〈源・葵〉 2 ある人をさしおいて昇進すること。「左大弁の—まかりならぬものなり」〈宇津保・国譲上〉 3 人の前を体裁を...
ま‐ほ【真秀/真面】
[名・形動ナリ] 1 よく整って十分なこと。完全なこと。また、そのさま。和歌では多く「真帆」に掛けて使われる。⇔偏(かたほ)。「しなてるや鳰(にほ)の湖に漕ぐ舟の—ならねども逢ひ見しものを」〈源...
みみ‐ざと・い【耳聡い】
[形][文]みみざと・し[ク] 1 聴覚が鋭い。「—・く不審な物音を聞きつける」 2 情報などを聞きつけるのが早い。早耳である。「業界通だけあってさすがに—・い」
おおやけ・し【公し】
[形シク]表だって、格式ばっている。作法どおりである。「さすがに、—・しき御まじらひにて」〈夜の寝覚・五〉