さい【才】
[名] 1 《古くは「ざい」とも》 ㋐生まれつきもっている知能の働き。才能。才知。才気。「—におぼれる」「—に走る」 ㋑学問。学。才識。ざえ。 2 尺貫法の容積の単位。勺(しゃく)の10分の1...
さえざえ‐し・い【冴え冴えしい/冱え冱えしい】
[形][文]さえざえ・し[シク] 1 澄んではっきりしている。澄みきっている。晴れわたっている。「—・い秋の空気」 2 気持ちがすがすがしい。気分が晴れ晴れとしている。「—・い笑顔」
さ‐えもん【左衛門】
1 「左衛門府」の略。⇔右衛門。 2 「土左衛門(どざえもん)」の略。
さか・す【栄す】
[動サ四] 1 興を催す。そそる。「海のつらにも、山がくれにも、時々につけて、興—・すべき渚の苫屋(とまや)」〈源・明石〉 2 ひけらかす。「さる所にて才(ざえ)—・しいで侍らむよ」〈紫式部日記〉
さき‐ら【先ら】
《「ら」は接尾語》弁舌や筆勢に現れた才気。「才(ざえ)もすぐれ、ゆたけき—を、いとど心して言ひつづけたる」〈源・鈴虫〉
さざい【栄螺】
「さざえ」の音変化。
さざえ【栄螺/拳螺】
1 リュウテンサザエ科の巻き貝。北海道南部から南の暖流の影響を受ける岩礁に分布。貝殻は殻高約10センチで厚く、こぶし状をなし、太いとげのような突起をもつものが多い。肉は壺焼きなどで賞味され、春か...
さざえ‐どう【栄螺堂】
内部の階段がサザエの殻のように螺旋(らせん)状になっている堂。福島県会津若松市の飯盛山(いいもりやま)などにある。
さざえ‐の‐つぼやき【栄螺の壺焼(き)】
サザエを殻ごと火にかけて焼いた料理。また、身を殻から出して細かく刻み、ミツバ・セリなどといっしょに殻に入れ、醤油(しょうゆ)などで味つけして煮たもの。つぼやき。《季 春》
さざえ‐ばしご【栄螺梯子】
サザエの殻のように、螺旋(らせん)状につくられた階段。