あいあい‐し・い【愛愛しい】
[形][文]あいあい・し[シク] 1 かわいらしい。愛らしい。「—・い、仇気(あどけ)ない微笑(ほほえみ)であったけれども」〈鏡花・婦系図〉 2 愛想がいい。なれなれしい。「先づ這方(こなた)へ...
あいきょう‐らし・い【愛嬌らしい】
[形] 1 かわいらしい。あいそがいい。「かぎやの小ぢょくめらも—・い」〈滑・膝栗毛・五〉 2 おもしろみがある。こっけいである。「—・い野暮助様ぢゃわいな」〈伎・幼稚子敵討〉
あい‐くるし・い【愛くるしい】
[形][文]あいくる・し[シク]子供や小動物などの、愛嬌(あいきょう)があって、かわいらしいさま。「—・いしぐさ」 [派生]あいくるしげ[形動]あいくるしさ[名]
あい‐ひとし・い【相等しい】
[形][文]あひひと・し[シク]互いに同じである。互いに等しい。「—・い二辺」
あい‐らし・い【愛らしい】
[形][文]あいら・し[シク]愛すべきようすである。かわいらしさ・可憐(かれん)さ・いとおしさが感じられるようすである。「口元が—・い」 [派生]あいらしげ[形動]あいらしさ[名]
あき‐じい【明き盲】
《「あきしい」とも》「あきめくら1」に同じ。「二つの眼—なり。観音に帰敬し…眼の闇を明かさむとす」〈霊異記・下〉
あけし・い
[形]晴れ晴れとした気分である。ゆとりのある気持ちになる。「帰って来る、直ちに傍近の私塾へ通わせると言うのだから、—・い間がない」〈二葉亭・浮雲〉
あさあさ‐し・い【浅浅しい】
[形][文]あさあさ・し[シク]あさはかで軽々しい。奥深くない。「政さんなんかに気取られるようなそんな—・いおとよさんではない」〈左千夫・隣の嫁〉
あさまし・い【浅ましい】
[形][文]あさま・し[シク]《動詞「あさ(浅)む」の形容詞化》 1 品性が卑しい。さもしい。下劣だ。「—・い了見」「—・い根性」 2 見苦しく情けない。嘆かわしい。「—・い世の中」 3 身分や...
あし・い【悪しい】
[形][文]あ・し[シク]わるい。よくない。「心にかかって—・い」〈虎寛狂・抜殻〉 [補説]文語「あし」の口語形で、室町時代から近世にかけて用いられた。→悪(あ)し