やら‐ぬ
[連語]《動作が完了する意の動詞「や(遣)る」+打消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」》動詞の連用形に付いて、その動作が終わっていない意を表し、次の名詞を修飾する。まだ…しきらない。多く、文語的慣用...
やれ
[並助]《並立助詞「やら」の音変化か。近世初期の語》二つ以上の事柄を並列する意を表す。…とか…とか。「和泉国には何ともをかしき名字がある。野尻の—、草部の—と」〈咄・醒睡笑・七〉
ゆいしき‐こう【唯識講】
「唯識会(ゆいしきえ)」に同じ。
ゆいしきろん【唯識論】
世親著「唯識二十論」の略。1巻。菩提(ぼだい)流支訳・真諦(しんだい)訳・玄奘訳の三つがある。現実存在を構成する諸法は実在するのではなく、識によって顕現したものにほかならないとして、唯識を説く...
ゆう‐づ・く【夕付く】
[動カ五(四)]夕方になる。「外の日の光は、何時の間にか、黄いろく—・いた」〈芥川・運〉
[動カ下二]
に同じ。「—・けて、いとめづらしき文あり」〈かげろふ・中〉
ゆうようざっそ【酉陽雑俎】
中国、唐代の随筆集。20巻、続集10巻。段成式(だんせいしき)著。860年ごろ成立。古今の神話・伝説・故事・風俗・儀礼など多分野にわたる異聞を記す。
ゆえゆえ・し【故故し】
[形シク]いわれがありそうである。また、趣深くすぐれている。「—・しき唐橋どもを渡りつつ」〈紫式部日記〉
ゆかし・い【床しい/懐しい】
[形][文]ゆか・し[シク]《動詞「行く」の形容詞化。心ひかれ、そこに行きたいと思う意。「床」「懐」は当て字》 1 気品・情趣などがあり、どことなく心がひかれるようである。「—・い人柄」「古都の...
ゆかり‐むつび【縁睦び】
1 血縁のある者が親しく交わること。「げに殊なることなき—にぞあるべけれど」〈源・蜻蛉〉 2 血縁どうしの結婚。「—ねじけがましきさまにて」〈源・少女〉
ゆが‐は【瑜伽派】
1 ⇒ヨーガ派 2 ⇒唯識派(ゆいしきは)