じっきんしょう【十訓抄】
鎌倉中期の説話集。3巻。六波羅二﨟左衛門入道編か。建長4年(1252)成立。十か条の教戒を立て、約二八〇の説話を集めた少年用の啓蒙書。じっくんしょう。
じっくんしょう【十訓抄】
⇒じっきんしょう(十訓抄)
じっ‐けつ【十傑】
ある分野ですぐれている10の人物。「打撃—」
じっけんだな【十軒店】
東京都中央区にあった地名。江戸時代には人形店が並び、3月・5月の節句の近くになると市が立ちにぎわった。
じっこく‐とうげ【十国峠】
静岡県東部、熱海市と函南(かんなみ)町との境にある峠。伊豆・相模・駿河・遠江・甲斐・武蔵・常陸・安房・上総・下総の十か国を望むことができるところからいう。
じっ‐さいし【十才子】
中国、明代の10人の詩仙。洪武〜永楽年間(1368〜1424)では、林鴻(りんこう)・鄭定(ていじょう)・王褒(おうほう)・唐泰・高棅(こうへい)・王恭・陳亮(ちんりょう)・王偁(おうしょう)・...
じっ‐さいにち【十斎日】
1か月のうち、諸天王が四天下を巡察するという10日間。この日に配当された仏名を念ずると、罪を滅し福を増すという。1日は定光仏、8日は薬師仏、14日は賢劫千仏(けんごうせんぶつ)、15日は阿弥陀仏...
じっ‐さく【十作】
鎌倉時代から室町時代にかけて活躍したとされる10人のすぐれた能面作家。ふつう、日光・弥勒(みろく)・赤鶴(しゃくづる)・越智(えち)・石王兵衛・竜右衛門・夜叉(やしゃ)・文蔵・小牛・徳若をいう。
じっ‐し【十指】
1 10本の指。また、特にきわだったものを数える数。「名士として—に数えられる」 2 多くの人の指。
じっ‐し【十死】
1 生きる見込みなく、きわめて危険なこと。死を免れない状態。「—に一生を得る」「この五六日しきりになやみ候ひて、既に—の体に相見え候」〈芭蕉書簡・元禄六年許六宛〉 2 「十死日(じっしび)」の略。