にいぐわ‐まゆ【新桑繭】
新しい桑の葉で育った繭。今年の蚕の繭。にいぐわまよ。「今年おひの—の唐衣(からころも)千代をかけてぞ祝ひそめける」〈貫之集〉
な‐げ【無げ】
[形動][文][ナリ] 1 ないように見えるさま。「事も—にやってのける」 2 無造作なさま。心のこもっていないさま。かりそめ。「—の筆づかひにつけたる事のは」〈源・夕顔〉
ないせん‐し【内染司】
律令制で、宮内省に属し、御用の染め物のことをつかさどった役所。うちのそめもののつかさ。
そら‐なさけ【空情け】
愛情があるように見せかけること。いつわりの愛情。「ただかりそめの御言の葉、—かけられ参らせ候うても」〈伽・をこぜ〉
た‐が【誰が】
[連語]《代名詞「た」+格助詞「が」》 1 (連体修飾語としての用法)だれの。「—ために鐘は鳴る」「防人にゆくは—背と問ふ人を見るがともしさ物思(ものもひ)もせず」〈万・四四二五〉 2 (主語と...
ちょう‐とん【朝暾】
朝日。朝陽。「真紅の—瞠々として昇りそめたり」〈独歩・愛弟通信〉
たち‐く・く【立ち潜く】
[動カ四]間をくぐる。くぐって行く。「あしひきの木(こ)の間—・くほととぎすかく聞きそめて後恋ひむかも」〈万・一四九五〉
つぶ‐と
[副] 1 ずれやすきまのないさま。ぴったり。びっしり。「みちのくにがみを—おさせ給へりけるが」〈大鏡・伊尹〉 2 すっかり覆うさま。すっぽり。「二条の大路の—煙みちたりしさまこそめでたく」〈大...
てならいこ【手習子】
歌舞伎舞踊。長唄。七変化「杜若七重(かきつばたななえ)の染衣(そめぎぬ)」の一。増山金八作詞、初世杵屋(きねや)正次郎作曲。寛政4年(1792)江戸河原崎座初演。寺子屋帰りの、ませた町娘の踊り。
あか‐むし【赤虫】
1 ビクイソメ科の環形動物。海岸の砂泥底に深く潜ってすむ。ゴカイに似るが、体長90センチに達し、濃い橙紅(とうこう)色。釣りのえさにする。 2 アカボウフラの別名。 3 イワムシの別名。