そよご【冬青】
モチノキ科の常緑低木。山地に自生。葉は楕円形で堅い。雌雄異株で、6月ごろ白い花が咲く。実は丸く紅色に熟す。葉から褐色の染料をとり、材でそろばん珠などを作る。ふくらしば。
そよ‐そよ
[副] 1 風が静かに心地よく吹くさま。また、風に吹かれて草木の葉などがかすかに音をたてて揺れ動くさま。「春風が—(と)吹く」「木の葉が—(と)揺れる」 2 広く、物の触れ合う音や物の動くときに...
そよ‐そよ
[感]《「そよ」を重ねた語》そうだ、そうだ。「風ふけば楢(なら)のうら葉の—と言ひ合せつついづち散るらむ」〈詞花・冬〉 [補説]和歌では多く、風の「そよそよ」に掛けて用いる。
そよ‐ふ・く【そよ吹く】
[動カ五(四)]風が静かに心地よく吹く。「春風—・く空を見れば」〈文部省唱歌・朧月夜〉
そ‐よみ【素読み】
「素読(そどく)」に同じ。「四人の子供に四書の—をさせけるは殊勝なり」〈浮・永代蔵・五〉
そよ‐め・く
[動カ五(四)] 1 風が静かに吹いて、草や木の葉を揺り動かす。「蕭条(しょうじょう)とした藪(やぶ)が、かすかにこずえを—・かせて」〈芥川・偸盗〉 2 きぬずれ、人のざわめきなどの音がする。「...
そよ‐や
[感]《感動詞「そよ」+間投助詞「や」から》 1 驚いたり同感したりするときなどに発する声。そうだ。そうそう。「—、さる事ありきかし」〈かげろふ・下〉 2 歌謡の囃子詞(はやしことば)。「—、小...
そより
[副]「そよろ」に同じ。「一叢(ひとむら)の修竹が、—と夕風を受けて」〈漱石・草枕〉
そよろ
[副]風が静かに吹くさまや、物が軽く触れ合ってたてる音を表す語。そより。「—と響く白楊(はくよう)と毛欅(ぶな)の森の奥に」〈晶子・フォンテンブロオの森〉