ため‐に【為に】
[接]前に述べた事柄が原因であることを表す語。それゆえに。それで。「却ってそういう私自身の不幸をあてにして仕事をしに来た私は、—困惑したほどであった」〈堀辰雄・美しい村〉
為(ため)に◦する
ある目的に役立てようとする下心をもって事を行う。「我輩固(もと)より—◦する所ありて私立を主張するに非ず」〈福沢・学問のすゝめ〉
為(ため)にな・る
役に立つ。利益になる。「先生の話は、とても—・った」
ため‐ぬり【溜め塗(り)】
漆塗りの一種。朱またはベンガラで漆塗りして乾燥させたあと、透漆(すきうるし)で上塗りしたもの。半透明の美しさがある。花塗り。
ため‐ます【溜め枡】
下水や用水をためて、くみ取りやすくしたり、他の管へ送ったりするます。
ため‐みず【溜め水】
防火用などにためておく水。
ためらい【躊躇い】
決めかねてぐずぐずしていること。ちゅうちょ。「なんの—もなく答える」
ためらい‐きず【躊躇い傷】
自殺しようとしてからだにつけた、致命的ではない傷。また、その傷痕。
ためら・う【躊躇う】
[動ワ五(ハ四)] 1 あれこれ考えて迷う。決心がつかずにぐずぐずする。ちゅうちょする。「言っていいものかどうか—・う」「—・わずに実行に移す」 2 ㋐気を落ち着ける。心を静める。「皆出ではてぬ...
た◦めり
[連語]《連語「たんめり」の撥音の無表記》…ているようだ。…ていると思われる。「をかしき匂ひこそ心もとなうつき—◦めれ」〈枕・三七〉