さり‐とて【然りとて】
[接]そうだからといって。そうかといって。「悪くはない。—感心するほどの出来映えでもない」
口(くち)が堅(かた)・い
言うべきでないことをむやみに他言しない。「—・い男だから信用できる」
じゅん【純】
[形動][文][ナリ]まじりけや偽りのないさま。人柄や気持ちがすなおで、けがれたところがないさま。「—な心」「—な男」 [ト・タル][文][形動タリ]に同じ。「—たる天保(てんぽう)度の人...
しょうど
1 《「せんど(先途)」の変化した語か。その場合、歴史的仮名遣いは「せうど」》目的とする所。目当て。「常闇(とこやみ)に何の—は見えねども」〈浄・大経師〉 2 正体。とらえ所。「どうせ味噌べった...
しゅ‐のう【主脳】
重要な部分。主眼。「此式が演説の—なんだから」〈漱石・吾輩は猫である〉
しらかわ‐よふね【白川夜船/白河夜船】
《京都を見てきたふりをする者が、京の白河のことを聞かれて、川の名だと思い、夜、船で通ったから知らないと答えたという話によるという》 1 熟睡していて何も知らないこと。何も気がつかないほどよく寝入...
十(じゅう)に八九(はっく)
「十中八九(じっちゅうはっく)」に同じ。「自分の門生だから、—は秘(かく)すですもの」〈鏡花・婦系図〉
しょう‐らい【性来】
「せいらい(性来)」に同じ。「—構わない性分だから」〈漱石・坊っちゃん〉
しらぬ‐ぞんぜぬ【知らぬ存ぜぬ】
[連語]まったく知らないということ。「責任者なのだから、—では通らない」
じゃと‐いうて
[接]《助動詞「じゃ」+助詞「と」+動詞「いう」のウ音便形+助詞「て」から》ある事柄を認めたうえで、それが通らないことを述べるときに用いる。だからといって。ではあるが。「苦々しいことぢゃ。—行か...