八重(やえ)の潮路(しおじ)
非常に長い海路。八潮路(やしおじ)。「追風に—を行く舟のほのかにだにもあひみてしかな」〈新古今・恋一〉
やえ‐ぶき【八重葺き】
屋根を幾重にも厚く葺くこと。また、その屋根。「—の隙だにあらば蘆(あし)の屋におとせぬ風はあらじとを知れ」〈後拾遺・雑二〉
や‐どうな【矢だうな】
矢をむだに射ること。「ただ今の矢一つでは、敵(かたき)十人は防がんずるものを。罪つくりに、—に、とぞ制しける」〈平家・九〉
やま‐だち【山立ち】
1 山賊。「さらでだに—多き鈴鹿(すずか)山を」〈太平記・九〉 2 ⇒またぎ
やまと‐ことば【大和言葉/大和詞】
1 日本固有の言葉。漢語・外来語に対していう。和語。やまとことのは。 2 和歌。やまとうた。やまとことのは。「その—だに、つきなくならひにければ」〈源・東屋〉 3 平安時代の、上品な言葉。雅言(...
や‐もり【守宮/家守】
有鱗(ゆうりん)目ヤモリ科の爬虫(はちゅう)類。人家や周辺の林にすむ。体長約12センチ。尾はその半分を占め、自切・再生する。体色は灰褐色で暗色の斑紋がある。目のまぶたは動かない。四肢の指先は太く...
や‐よ
[感] 1 呼びかけるときに発する語。やあ。やい。おい。「思ふらむ心のほどや。—、いかにまだ見ぬ人の聞きか悩まむ」〈源・明石〉 2 音曲などの囃子(はやし)のかけ声。「京に京にはやる起き上(や)...
やわ‐はだ【柔肌】
やわらかな感触のはだ。特に女性のはだにいう。
ゆ
[助動][え|え|ゆ|ゆる|ゆれ|○]《上代語》四段・ナ変・ラ変動詞の未然形に付く。 1 受け身の意を表す。…れる。「手束杖腰にたがねてか行けば人に厭(いと)はえかく行けば人に憎まえ」〈万・八〇...
ゆ‐あたり【湯中り】
[名](スル)長く湯につかったり何回も入浴したりして、からだに変調をきたすこと。