などて‐か【何どてか】
[連語]《「か」は係助詞》どうして…だろうか。「世の中もいと常なきものを、—さのみは思ひ悩まむ」〈源・若菜上〉
なに‐ぶん【何分】
[名] 1 はっきりしない内容を漠然と表す。なんらか。「いずれ—の沙汰があるだろう」 2 あまり多くない数量を漠然と表す。いくらか。なにがし。「—の御寄付をお願いいたします」
[副] 1 適...
な◦まし
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「まし」》 1 (多く上の仮定表現を受けて)きっと…していただろう。「白玉か何ぞと人の問ひし時露と答へて消え—◦ましものを」〈伊勢・六〉 2 (...
な◦む
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「む(ん)」》 1 推量を強調する意を表す。きっと…だろう。…にちがいない。「世の中の憂きたびごとに身を投げば深き谷こそ浅くなり—◦め」〈古今・...
なも‐ろ
[連語]《推量の助動詞「なも」+間投助詞「ろ」。上代東国方言》…ているだろうよ。「松が浦にさわゑ浦立ち真人言(まひとごと)思ほす—わが思(も)ほのすも」〈万・三五五二〉
成(な)らぬ中(うち)が楽(たの)しみ
物事は、成就してしまえばそれほどのことはなく、結果がどうなるだろうと考えているうちが楽しみなのである。待つうちが花。
なら◦む
[連語]《断定の助動詞「なり」の未然形+推量の助動詞「む(ん)」》 1 断定的な推量の意を表す。…であろう。…だろう。「うれしとや思ふと告げ聞かする—◦む」〈枕・八〉 2 仮定の事柄や想像した事...
なれ‐や
[連語] 《断定の助動詞「なり」の已然形+係助詞「や」》 1 疑問の意を表す。…なのだろうか。「我が恋はみ山がくれの草—しげさまされど知る人のなき」〈古今・恋二〉 2 反語の意を表す。…だろう...
な◦んず
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「むず(んず)」》きっと…てしまうだろう。「薄手負うて死にもやらず、生けながら六波羅へ取られ—◦んず」〈義経記・六〉
なんら‐か【何等か】
[副] 1 なにか。なにがしか。「—の参考にはなるだろう」 2 いくらか。「—の可能性はある」