えま‐いしゃ【絵馬医者】
《往診するふりをして、暇つぶしに社寺の絵馬を見て歩くというところから》はやらない医者をからかっていう語。「人には—といはれて、口惜しかりし」〈浮・永代蔵・二〉
かみなり‐おやじ【雷親父】
何かというと大声でどなりつける、口やかましいおやじ。
かっ‐こう【格好/恰好】
《「恰(あたか)も好(よ)し」の意で、ちょうど似つかわしいさまが原義。形がちょうどよいというところから、姿・形の意にも転じた》 [名] 1 外から見た事物の形。姿。また、身なり。「髪の—を直す...
かみ【長官】
《「上(かみ)」の意。人の上に立つ者というところから》律令制で、四等官(しとうかん)の最上の官位。庁務を総括する責任者。「卿」「守」など官司により用字が異なる。→四等官
かし‐とうじ【菓子杜氏】
《酒造りの職人を杜氏(とうじ)というところから》菓子を作る職人。「船橋(=江戸ノ菓子店ノ名)を渡って来たと—」〈柳多留・九二〉
かた‐ぶ・く【傾く】
[動カ四] 1 「かたむく1」に同じ。「大匠(おほたくみ)拙劣(をぢな)みこそ隅(すみ)—・けれ」〈記・下・歌謡一〇六〉 2 「かたむく2」に同じ。「山の端(は)に月—・けば」〈万・三六二...
かけ‐ひき【駆(け)引き/懸(け)引き】
[名](スル)《戦場で、進むことを「かけ」、退くことを「ひき」というところから》 1 商売や交渉・会議などで、相手の出方や状況に応じて自分に有利になるように処置すること。「—がうまい」 2 戦場...
おお・す【仰す】
[動サ下二]《「負(おお)す」と同語源。相手に言葉を負わせるというところから》 1 上位者から下位者に命じる。言いつける。「急ぎ参るべき由言へと—・せよ」〈源・夕顔〉 2 命令する上位者への敬意...
おお‐づつ【大筒】
1 大砲のこと。⇔小筒(こづつ)。 2 酒などを入れる大きな竹筒。「—酒海(しゅかい)据ゑ並べ」〈虎明狂・鎧〉 3 《うそつきを鉄砲というところから》大うそつき。「鉄炮(てっぱう)とは飛八が事、...
御土砂(おどしゃ)を掛(か)・ける
《御土砂を掛けると、硬直した死体も和らぐというところから》お世辞を言うなどして相手の心を和らげる。おべっかを使う。→御土砂