き【城/柵】
敵などを防ぐために垣をめぐらした所。とりで。しろ。「筑紫の国は敵(あた)守るおさへの—そと」〈万・四三三一〉
かわ‐しょうよう【川逍遥】
《「かわじょうよう」とも》 1 川辺をぶらぶらと歩くこと。川のほとりで遊ぶこと。「賀茂の河原に—しける」〈古今・秋上・詞書〉 2 川に舟を浮かべて遊ぶこと。「江口の遊女の—の、月の夜舟をご覧ぜよ...
きょう‐へき【胸壁】
1 「胸牆(きょうしょう)」に同じ。 2 とりで。要塞(ようさい)。 3 屋上などにめぐらす欄干状の壁。 4 河川・海岸の堤防上、橋台の背面などに設けて、波浪や土砂崩れなどを防ぐ壁体。 5 胸部...
くる‐わ【郭/廓/曲輪】
1 城やとりでの、周囲を土や石などで築き巡らしてある囲い。また、その内側の地域。 2 《周囲を塀や堀で囲ったところから》遊女屋の集まっている地域。遊郭。遊里。 3 俳諧で、発句の題材に伴って出て...
くりやがわ‐の‐き【厨川の柵】
岩手県盛岡市の北西部にあった古代の砦(とりで)。康平5年(1062)前九年の役で、源頼義・義家父子が安倍貞任(さだとう)・宗任(むねとう)兄弟を攻め滅した所。
きり‐まわ・す【切(り)回す】
[動サ五(四)] 1 中心になって物事を処理する。また、巧みにやりくりする。「店をひとりで—・す」 2 物のまわりを切る。「髪を禿(かぶろ)に—・し」〈平家・一〉 3 あちらこちらを切る。また、...
つっくり
[副]ひとりで、なすこともなくじっとしているさま。つくねん。「ただ—とさへ致いてをれば済む事でござる」〈虎寛狂・二人大名〉
つらね‐うた【連ね歌】
1 しりとりで詠み続ける和歌。前の歌の最後の言葉をとって、次の歌の初めに詠み込むもの。 2 「連歌(れんが)」に同じ。「昔、一条摂政のみもとにて、人々—侍りけるに」〈撰集抄・八〉
われ‐と【我と】
[副] 1 自分から進んで。自分で。みずから。「—我が身を苦しめる」 2 ひとりでに。おのずから。自然と。「葦垣の中のにこ草にこよかに—笑(ゑ)まして人に知らゆな」〈万・二七六二〉
へん‐さい【辺塞】
都から遠く離れた国境の地。辺境。また、その地を守るとりで。