なき‐わ【泣き輪】
《はめるのに泣きたいほど苦労するところから》桶や樽のいちばん底にはめる、たが。「鮎のすし桶—が切れて」〈胆大小心録〉
なき‐わかれ【泣(き)別れ】
[名](スル) 1 泣き泣き別れること。嘆き悲しみながら別れること。「父親と—する」 2 俗に、一緒にしておくべきものが別れ別れになること。「首と胴が—になる」 3 印刷組版で、一つの見出し・単...
なき‐わか・れる【泣(き)別れる】
[動ラ下一][文]なきわか・る[ラ下二]泣きながら別れる。泣く泣く別れる。「恋人と—・れる」
なき‐わた・る【鳴(き)渡る】
[動ラ五(四)]鳥などが鳴きながら飛んでゆく。「雁が—・る」「暁の潮満ち来れば葦辺には鶴(たづ)—・る」〈万・三六二七〉
なき‐わ・ぶ【泣き侘ぶ】
[動バ上二]わびしがって泣く。思い悩んで泣く。「我のみや世をうぐひすと—・びむ人の心の花と散りなば」〈古今・恋五〉
なき‐わめ・く【泣き喚く】
[動カ五(四)]わめきながら泣く。泣き叫ぶ。「だだをこねて—・く」
なきわらい【NAKIWARAI】
土岐哀果(土岐善麿の号)の第1歌集。明治43年(1910)刊行。ローマ字の3行書きによる実験的歌集で、朝日新聞に石川啄木による批評が掲載されるなど、注目を集めた。
なき‐わらい【泣き笑い】
[名](スル) 1 泣きながら笑うこと。 2 泣いたり笑ったりすること。悲しいこともうれしいこともあること。「—の人生」 [補説]書名別項。→NAKIWARAI