な・ず【撫づ】
[動ダ下二]「なでる」の文語形。
なずき【脳/髄】
1 脳・脳髄・脳蓋骨(のうがいこつ)などの古名。「独鈷(とっこ)をもって—をつきくだき」〈平家・八〉 2 頭。「見る人の—も痛む雨夜かな」〈毛吹草・六〉
なずさ・う
[動ハ四] 1 水に浮いて漂う。または、水につかる。「はしけやし家を離れて波の上ゆ—・ひ来にて」〈万・三六九一〉 2 なれ親しむ。なつく。「いときなきより—・ひし者の」〈源・夕顔〉
なずさわ・る
[動ラ四]なれ親しむ。なじむ。「終夜(よもすがら)—・りつる妹が袖なごり恋しく思ほゆるかな」〈古今六帖・五〉
なずな【薺】
アブラナ科の越年草。道端などに生え、高さ10〜40センチ。葉は羽状に裂けている。春、白い小さな4弁花を総状につけ、三味線の撥(ばち)のような形の実を結ぶ。春の七草(ななくさ)の一つで、若葉は食用...
薺(なずな)打(う)・つ
正月6日の晩から7日の暁にかけ、七草粥(ななくさがゆ)に入れる菜をまな板にのせ、囃子詞(はやしことば)を唱えながら、たたき刻む。七草打つ。薺はやす。《季 新年》「—・つ妻は醍醐(だいご)の里育ち...
なずま・し【泥まし】
[形シク]《動詞「なづむ」の形容詞化》 1 物事がはかばかしく進まないさま。ぐずぐずしている。「なま君達は、—・しくすずろはしきものぞ」〈狭衣・一〉 2 ほれぼれするほどである。「いかにしても—...
なずみ【泥み/滞み】
《動詞「なづむ」の連用形から》 1 なれ親しむこと。なじみ。「舌に—があるばかりでなく」〈里見弴・多情仏心〉 2 思い込むこと。執心すること。「ある西国の蔵屋敷衆、身も捨て給ふ程御—深かりき」〈...
なず・む【泥む/滞む】
[動マ五(四)] 1 そのことに心がとらわれる。こだわる。執着する。「旧例に—・む」「強ちに外形に—・みて総ての物類を描擬するにあらず」〈逍遥・小説神髄〉 2 物事がはかばかしく進まないでいる。...
なずらい【準ひ/准ひ/擬ひ】
《動詞「なずらう」の連用形から》本物に準ずること。匹敵すること。似つかわしいこと。また、そのもの。「かの人の御—にだにもあらざりけるかな」〈源・若菜下〉