なみ【並(み)】
《動詞「なむ」の連用形から》 1 並んでいること。並んだもの。ならび。 2 よくも悪くもないこと。ごく一般的であること。また、そのもの。中ぐらい。普通。「—の品」「—の選手」 3 商品などの等級...
なま‐くる・し【生苦し】
[形シク]なんとなく迷惑である。少し困る。「心安くならひ給へる有様の、所狭(せ)からむ事を、—・しくおぼすに」〈源・宿木〉
なま‐うしろめた・し【生後ろめたし】
[形ク]なんとなく不安な気がする。なんとなく気がとがめる。「いかでかばかりも人に声聞かすべきものとならひ給ひけむと、—・し」〈源・蜻蛉〉
なむおみ‐どうふ【南無阿弥豆腐】
1 《禅僧の多くが豆腐を食い、また、その念仏の声が「なむおみどう」と聞こえるところから》「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」をしゃれていった語。なむあみどうふ。「—、—、と奈落(ならく)の鍋へ落ち...
なに‐か【何か】
[連語] 《代名詞「なに」+助詞「か」》 1 《「か」は副助詞》感覚・願望などの内容がはっきりしない事物をさす。「—がありそうだ」「お茶か—飲みたい」 2 《「か」は係助詞。感動詞的に用いる》...
なにか‐は【何かは】
[連語] 1 反語の意を表す。何が…か、いやそんなことはない。「折にふれば、—あはれならざらん」〈徒然・二一〉 2 反語の意を表す。どうして…か、いや…はしない。「葎(むぐら)はふ下にも年は経ぬ...
何(なに)かせ◦む
ある行為をしても結局は何の役にも立たない、という気持ちを表す。何になろうか、何にもなりはしない。「思ふ事ならでは世の中に生きて—◦むと思ひしかば」〈竹取〉
何(なに)と無(な)・し
1 事物の状態や雰囲気などが、それと限定されないさま。これということもない。「空のけしきの、—・くすずろにをかしきに」〈枕・五〉 2 とり立てて言うに及ばない。平凡である。「—・き御歩きももの憂...
なべしま‐だんつう【鍋島緞通】
佐賀県で織られていた綿の緞通。江戸中期ごろ、中国の緞通の技法にならって創製。鍋島氏の佐賀藩が生産を奨励していたところからの名称。
な・ぶ【並ぶ】
[動バ下二]ならべる。→並(な)べて「日々(かが)—・べて、夜には九夜、日には十日を」〈記・中・歌謡〉