いっ‐ち【一致】
[名](スル) 1 二つ以上のものがぴったり一つになること。くいちがいなく同じであること。合致。「意見の—をみる」「指紋が—する」「満場—」 2 ごく普通の道理。「気遣ひいたすも—なれば」〈浮・...
いで・いる【出で居る】
[動ワ上一] 1 ある場所に出て座る。「御格子(みかうし)ども上げわたして、人々—・ゐたり」〈源・花宴〉 2 開けた場所に出ていって住む。「さる海づらに—・ゐたる、ひがひがしきやうなれど」〈源・若紫〉
いと‐な・し【暇無し】
[形ク]ひまがない。絶え間がない。忙しい。「一歳(ひととせ)に二度(ふたたび)も来(こ)ぬ春なれば—・く今日は花をこそ見れ」〈後拾遺・春上〉
い‐なじ・む【居馴染む】
[動マ五(四)]長い間そこにいてなれ親しむ。居馴れる。「十箇月—・んだ煙草屋の二階」〈嘉村・秋立つまで〉
いな‐や【否や】
[名]《名詞「いな」に係助詞「や」の付いた「健在なりや否や」などの「否や」の一語化》 1 不承知。異議。「この段階になれば—はない」 2 承知か不承知かということ。諾否。「—の返事を聞く」
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犬(いぬ)も食(く)わぬ
食えるものなら何でも食うはずの犬さえも食わない。ひどく嫌われることのたとえ。また、ばかばかしくて相手にする気になれないことのたとえ。「夫婦げんかは—」
命(いのち)生(い)・く
1 生き長らえる。「年老い衰へたる母、—・きても何にかはせんなれば」〈平家・一〉 2 命を取り留める。危ないところを助かる。「たとひ兼康—・きて、再び平家の御方へ参りたりとも」〈平家・八〉
いのち‐ずく【命尽く】
1 一命にかかわること。「いくさといふは…、—のものなれば」〈浄・五枚羽子板〉 2 命懸けであること。「科人(とがにん)と名乗って出る拙者、—に偽りを申さうか」〈伎・五大力〉
イブントゥルーン‐モスク【Ibn Tulun Mosque】
エジプトの首都カイロの旧市街、イスラム地区にあるイスラム寺院。トゥルーン朝の創始者アフマド=イブン=トゥルーンによって9世紀後半に建造。カイロに現存する最古のモスクとして知られる。列柱の回廊で囲...
今(いま)に始(はじ)め◦ぬ
前からあったことで、今急に始まったことではない。少しも変わったことではない。「弓矢取る身のならひ、—◦ぬ事なれども」〈曽我・九〉