かたくな‐わ・し【頑なはし】
[形シク]「頑(かたく)なし」に同じ。「今までは—・しきところもおはしまさず」〈義経記・七〉
方(かた)塞(ふた)が・る
陰陽道(おんようどう)で、その方角がふさがる。「—・りたれど、おはしましてなむ大殿籠りにける」〈大和・八〉
かぶろ【禿】
1 頭に髪がないこと。はげ頭。また、はげ山にもいう。かむろ。「この頭(かしら)—ならん沙門(しゃもん)には」〈今昔・二・四一〉 2 髪を短く切りそろえて垂らした子供の髪形。また、その髪形の子供。...
から‐の‐おんぞ【唐の御衣】
「唐衣(からぎぬ)」に同じ。「まだ御裳、—奉りながらおはしますぞいみじき」〈枕・二七八〉
かろ・い【軽い】
[形][文]かろ・し[ク]「かるい」に同じ。「馴染みの家をぐるぐる回って歩いているうちには、背中の荷が段々—・くなって」〈漱石・門〉 「御心のすこし—・くおはします」〈大鏡・兼家〉
きさい【后】
「きさき(后)」の音変化。「帝、—の思しおきつるままにもおはしまさば」〈源・総角〉
きさい‐の‐みや【后の宮】
1 「きさきのみや1」に同じ。「二条の—にて白き大袿(おほうちき)を賜はりて」〈後撰・春上・詞書〉 2 「きさきのみや2」に同じ。「—、悩ましげにおはしますとて」〈源・宿木〉
きさい‐ばら【后腹】
「きさきばら」に同じ。「—のは、いづれともなく気高く清げにおはします中にも」〈源・匂宮〉
きさき‐の‐みや【后の宮】
1 皇后の住居。また、その宮殿。きさいのみや。「—に宴し給ふ」〈北野本天武紀〉 2 皇后・中宮の敬称。きさいのみや。「—、日頃ただにもおはしまさぬを」〈栄花・月の宴〉
きさき‐ばら【后腹】
后の腹から生まれたこと。また、その皇子・皇女。きさいばら。「時の帝(みかど)の御妹、…—におはします」〈宇津保・藤原の君〉