はやり【逸り/早り】
心がせくこと。勇みたつこと。「案内も知らぬ立河を、—のままに渡しかけて、水に溺れて亡びなば」〈太平記・二八〉
はやり【流行り】
はやること。はやるもの。特に、その時代の好みに合って一時的に世の中に広く行われるもの。流行(りゅうこう)。「—の職業」「今—の髪形」
はやり‐うた【流行り歌/流行り唄】
1 ある時期、多くの人に好まれ広くうたわれた歌。流行歌(りゅうこうか)。 2 (流行り唄)歌舞伎下座音楽で、その時々にはやった唄を取り入れたもの。世話狂言で幕の開閉や人物の出入りなどに用いる。 ...
はやりうた【はやり唄】
小杉天外の小説。明治35年(1902)刊。「はつ姿」とともに、ゾラの自然主義思想に影響を受けた作品として知られる。
はやり‐お【逸り雄】
血気にはやる者。「平家の方より—の若者ども、小舟にのってこぎいださせ」〈平家・一〇〉
はやり‐か【逸りか】
[形動ナリ] 1 調子が早く軽快なさま。「—にかき鳴らしたるを、中納言、堪へずをかしうや思さるらむ」〈堤・逢坂越えぬ権中納言〉 2 軽はずみで落ち着きのないさま。おっちょこちょい。「品々しからず...
はやり‐かぜ【流行り風邪】
インフルエンザのこと。流行性感冒。《季 冬》
はやり‐ぎ【逸り気】
血気にかられる気持ち。「きさまはいっくゎの—故、あんなものに添はせるより」〈黄・御存商売物〉
はやり‐ことば【流行り言葉】
ある時期、世間の人々が好んで用いる言葉。流行語。
はやり‐ごころ【逸り心】
はやるこころ。勇みたつ心。「あだめきたる—は、うち思ひて」〈源・末摘花〉