ひた‐と【直と/頓と】
[副] 1 じかに。ぴったりと。「—背後につく」 2 とつぜん。にわかに。「風が—やむ」 3 ひたすら。いちずに。「—見つめる」
ひた‐なき【直泣き/直鳴き】
1 (直泣き)ひたすら泣くこと。「—に泣く泣くいつのまにか寝たりと覚し」〈鏡花・竜潭譚〉 2 (直鳴き)鳥などがひたすら鳴くこと。「雉子(きぎす)のあるか—に鳴くを聞けば」〈いそのはな〉
ひた‐はしり【直走り】
《「ひたばしり」とも》ひたすら走ること。「ゴールをめざして—に走る」
ひた‐はし・る【直走る】
[動ラ五(四)]《「ひたばしる」とも》休むことなく、まっしぐらに走る。転じて、ひたすらがんばる。「目的に向かって—・る」
ひた‐ぶる【頓/一向】
[形動][文][ナリ] 1 いちずなさま。ひたすら。「—な態度」「—に思いを寄せる」 2 完全にその状態であるさま。「—に煙にだになし果ててむと思ほして」〈源・夕霧〉 3 向こう見ずなさま。また...
ひた‐みち【直道/直路】
[名・形動ナリ] 1 まっすぐな道。また、そのようにまっすぐであるさま。「山河の峰谷(おたに)に相続ければ、—の義(こころ)を取りて」〈常陸風土記〉 「ただ—の煙とや見し」〈和泉式部集・下〉 2...
ひた‐もの【直物/頓物】
[副] 1 いっぱいに満たすさま。ぎゅうぎゅう。「これに白からむ所—入れてもて来(こ)」〈春曙抄本枕・七六〉 2 もっぱらそのことに集中するさま。ひたすら。むやみと。「いろいろ肴をととのへ—酒を...
ひた‐やごもり【直屋隠り】
[名・形動ナリ]ひたすら家の中に閉じこもること。また、そのさま。「けしきばめる消息(せうそこ)もせで、いと—に情なかりしかば」〈源・帚木〉
ひとえ‐に【偏に】
[副]《名詞「一重(ひとえ)」+格助詞「に」から》 1 ただそのことだけをするさま。いちずに。ひたすら。「御贔屓(ごひいき)のほどを—お願い申し上げます」 2 原因・理由・条件などが、それに尽き...
ひとはな‐ごろも【一花衣】
染め汁に1回だけ浸したほどの淡い色の衣。「紅の—薄くともひたすらくたす名をしたてずは」〈源・末摘花〉