かた【片】
[名]一対のもの、二つで一組のものの一方。片方。片一方。「—や横綱、—や平幕の対戦」 [語素]名詞または動詞の上に付いて、複合語をつくる。 1 一対となるものの一方、一方だけ、の意を表す。「...
かき‐く・れる【掻き暮れる/掻き暗れる】
[動ラ下一][文]かきく・る[ラ下二] 1 (「涙にかきくれる」の形で)ひたすら泣く。「うれし涙に—・れる」 2 空などがすっかり暗くなる。「きのふけふ富士の高嶺は—・れて清見が関に降れる初雪」...
かた‐なき【片泣き/片鳴き】
1 独りで泣くこと。独り泣き。一説に、半泣き、また、ひたすら泣く意とも。「朝妻の避介(ひか)の小坂(をさか)を—に道行く者も偶(たぐひ)てぞ良き」〈仁徳紀・歌謡〉 2 不十分な鳴き方。未熟な鳴き...
おしね【晩稲】
《「おそいね」の音変化という》稲の、遅く成熟するもの。おくて。「うき身には山田の—おしこめて世をひたすらに恨みわびぬる」〈新古今・雑下〉
おもい‐こが・れる【思い焦がれる】
[動ラ下一][文]おもひこが・る[ラ下二]いちずに恋しく思う。ひたすら恋い慕って悩む。「先輩に—・れる」
おし‐かく・す【押(し)隠す】
[動サ五(四)]けどられたり見られたりしないように、ひたすらつつみ隠す。「悲しみを—・す」
いろ‐ふか・し【色深し】
[形ク] 1 色が濃い。色が濃く美しい。「わが宿の嘆きの下葉—・くうつろひにけりながめふるまに」〈かげろふ・上〉 2 ひたすらに恋うさま。情が深い。「紅の初花ぞめの—・く思ひし心われ忘れめや」〈...
おおな‐おおな
[副] 1 人目をはばからず夢中になるさま。本気になって。ひたすら。「—言出づることをものうくはもてなすべきぞ」〈源・早蕨〉 2 思慮に欠け軽はずみなさま。うっかり。うかうかと。「民部卿などの、...
うち‐たえ【打ち絶え】
[副]《動詞「うちたゆ」の連用形から》全く。ひたすら。「—御精進にて、朝夕つとめ行なはせ給ふ」〈増鏡・久米のさら山〉
おこない‐すま・す【行い澄ます】
[動サ五(四)] 1 自分だけが悟っているかのように振る舞う。もっともらしく、殊勝に振る舞う。気どる。「すっかり、—・した顔でいる」 2 ひたすら仏道を修行する。「尼が人の世に橋を隔て門を鎖して...