ひと‐きわ【一際】
[副] 1 他と比べて特に目立っているさま。一段と。「—高くそびえる山」「—声が大きい」 2 区別せず、ひとまとめに扱うさま。「世の中はいと常なきものを—に思ひ定めて」〈源・若菜下〉
[名]...
ひと‐ぎき【人聞き】
他人が聞くこと。他人が聞いていだく感じ。世間の聞こえ。外聞。「—が悪い」
ひと‐ぎらい【人嫌い】
人とのつきあいを嫌うこと。また、そういう性格や、その人。人間嫌い。
ひと‐ぎれ【人切れ】
《人の切れはしの意。「ひときれ」とも》人と称しうるもの。また、人の気配。ひとけ。「いづかたの道場にも—なく」〈浮・胸算用・五〉
ひとく
[副]ウグイスの鳴き声を表す語。「人来(く)」に掛けて用いられる。「この時過ぎたる鶯の…— —とのみ、いち早くいふにぞ」〈かげろふ・中〉
ひ‐とく【秘匿】
[名](スル)秘密にして隠しておくこと。「情報源を—する」
ひ‐とく【菲徳】
徳が薄いこと。また、自分の徳をへりくだっていう語。寡徳(かとく)。「是余(わ)が—の致す所」〈染崎延房・近世紀聞〉
ひとくい【人喰い】
笹沢左保の長編小説。昭和35年(1960)刊。翌年、第14回日本探偵作家クラブ賞(現、日本推理作家協会賞)を受賞。三池炭鉱の組合分裂に着想を得た作品。
ひと‐くい【人食い/人喰い】
1 人間が人間の肉を食うこと。また、その風習。食人。カニバリズム。 2 動物が人間に食いつくこと。人間を襲ってえじきとすること。また、その動物。「—鮫(ざめ)」「身どもが—の犬をもったが、やらず...
ひとくい‐うま【人食ひ馬】
人に食いつくくせのある馬。転じて、その馬のような乱暴者。「乗らず乗らせぬ—、あひ口挨拶没義道(もぎだう)なり」〈浄・大塔宮〉