ごと【如】
《比況の助動詞「ごとし」の語幹》 1 …のように。「ごとし」の連用形にあたる。「渡る日の暮れぬるが—照る月の雲隠る—沖つ藻のなびきし妹(いも)は」〈万・二〇七〉 2 …のようだ。「ごとし」の終止...
さげ‐あま【下げ尼/垂げ尼】
尼削(そ)ぎにした髪形。また、その人。「黒髪の色は変はらぬ—のまことの筋に身はなびきつつ」〈新撰六帖・二〉
さ‐ござい
《「さあござい」という呼び声から》江戸中期、正月に江戸の街頭で子供などを相手に福引をさせた商売。数本のひものうちの1本にダイダイを結び、それを引き当てた者に賞品を与えた。辻宝引(つじほうびき)。...
さし‐わた・す【差し渡す】
[動サ四] 1 さおを差して舟を向こう側へ渡す。「新宮の川舟に奉りて—・すほど」〈増鏡・内野の雪〉 2 一方から他方へかけわたす。架す。「酒壺に—・したる直柄(ひたえ)のひさごの南風吹けば北にな...
さそい‐だ・す【誘い出す】
[動サ五(四)] 1 さそって外に連れ出す。おびきだす。「散歩に—・す」「犯人を—・す」 2 あることをするようにしむける。「発言を—・す」
さつ【颯】
[人名用漢字] [音]サツ(慣) 1 風の吹く音の形容。「颯颯・颯然」 2 きびきびしたようす。「颯爽(さっそう)」
さねもりものがたり【実盛物語】
浄瑠璃「源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)」の三段目切(きり)「九郎助住家」の段の通称。
さびびょう‐きん【銹病菌】
サビキン目の菌の総称。高等植物に寄生して、葉などに鉄さびのような斑点を生じる。麦類の黒銹病、ナシ・リンゴの赤星病を起こすものなどがある。銹菌。
しか‐ぶえ【鹿笛】
猟師が鹿をおびき寄せるために吹く、鹿の鳴き声に似せた笛。竹や角に鹿の胎児の皮やヒキガエルの皮を張る。ししぶえ。《季 秋》
しじ【榻】
牛車(ぎっしゃ)から牛を外したとき、車の轅(ながえ)の軛(くびき)を支え、乗り降りに際しては踏み台とする台。形は机に似て、鷺足(さぎあし)をつけ、黒漆塗りにして金具を施す。