ほころ・う【誇ろふ】
[動ハ四]《動詞「ほこ(誇)る」の未然形「ほこら」に反復継続の助動詞「ふ」の付いた「ほこらふ」の音変化》得意になっている。誇りとしている。「我(あれ)を除(お)きて人はあらじと—・へど」〈万・八九二〉
ほころば‐か・す【綻ばかす】
[動サ四]「綻ばす」に同じ。「衣の頸(むね)を引き違へ引き違へし給ひければ、引き—・して」〈盛衰記・六〉
ほころば・す【綻ばす】
[動サ五(四)]ほころびるようにする。ほころばせる。「顔を—・す」
ほころば・せる【綻ばせる】
[動サ下一]「綻ばす」に同じ。「口元を—・せる」
ほころび【綻び】
1 ほころびること。また、その部分。「—を縫う」 2 几帳(きちょう)のかたびらの下の方などの、わざと縫い合わせてない部分。「几帳のかたびらの—より、御髪をかき出だし給へるが」〈源・手習〉
ほころ・びる【綻びる】
[動バ上一][文]ほころ・ぶ[バ上二] 1 縫い目などがほどける。「袖口が—・びる」 2 花の蕾(つぼみ)が少し開く。咲きかける。「梅が—・びる」 3 表情がやわらぐ。笑顔になる。「思わず顔が—...
ほころ・ぶ【綻ぶ】
[動バ五(四)]「綻びる」に同じ。「つぼみが—・ぶ」「孫の顔を見て口元がつい—・ぶ」 [動バ上二]「ほころびる」の文語形。