おぼおぼ・し
[形シク] 1 ぼんやりして、はっきりとしない。おぼろげである。「たそがれ時の—・しきに」〈源・常夏〉 2 隔てがましい。よそよそしい。「思し隔てて、—・しくもてなさせ給ふには」〈源・夢浮橋〉 ...
おぼつか‐な・い【覚束無い】
[形][文]おぼつかな・し[ク] 1 物事の成り行きが疑わしい。うまくいきそうもない。「昨年並みの収穫は—・い」「今の成績では合格は—・い」 2 はっきりしない。あやふやである。「—・い記憶をた...
おぼほ・し
[形シク]《「おほほし」「おぼぼし」とも》 1 おぼろげである。ぼんやりしている。「雲間よりさ渡る月の—・しく相見し児らを見むよしもがも」〈万・二四五〇〉 2 心が沈んで晴れない。「玉桙(たまほ...
おぼほ・る【惚ほる】
[動ラ下二]《「溺(おぼ)ほる」と同語源》放心する。ぼんやりする。「むげに世を思ひ知らぬやうに—・れ給ふなむ、いとつらき」〈源・帚木〉
おぼ‐ろ【朧】
[名] 1 タイ・ヒラメ・エビなどの肉をすりつぶして味を付け、いり煮にした食品。そぼろ。 2 「朧昆布」「朧豆腐」「朧饅頭(まんじゅう)」などの略。
[形動][文][ナリ] 1 ぼんやりとか...
おぼろ‐おぼろ【朧朧】
[副]ぼうっとかすんでいるさま。ぼんやり。「過ぎ去ッた事は山媛(やまひめ)の霞に籠(こも)ッて—、とんと判らぬ事而已(のみ)」〈二葉亭・浮雲〉
おぼ‐ろか
[形動][文][ナリ]はっきりしないさま。ぼんやりとしているさま。「総てが如何にも又、間のろく—な色を帯んで聞える」〈左千夫・告げびと〉
おもい‐ほ・る【思ひ惚る】
[動ラ下二]心がぼんやりする。放心する。おもいほく。「堪へがたう悲しければ、夜昼—・れて」〈源・松風〉
おれおれ・し【愚れ愚れし】
[形シク]愚かしい。いかにもぼんやりしている。「もとより、—・しき人の心にて」〈源・手習〉
おろ【疎】
[接頭]動詞・形容詞などに付いて、少し、わずかに、ぼんやり、などの意を表す。「—おぼえ」「—ねぶる」「—よし」