白駒(はっく)の隙(げき)を過(す)ぐるが如(ごと)し
《「荘子」知北遊から》白い馬が走り過ぎるのを壁のすきまからちらっと見るように、月日の経過するのはまことに早いことをいう。
ふ‐かん【不堪】
《我慢できないこと、もちこたえられないことの意》 1 技芸が未熟なこと。その道の心得のないこと。「—両三に過ぎば、まことに難治といふべし」〈連理秘抄〉 2 ふとどきであること。「小野宮右府は女事...
ふくつけ・し
[形ク]欲が深い。貪欲である。「おのれ—・し、とは、まことにこそ侍りけれ」〈狭衣・二〉
ほん‐に【本に】
[副] 1 疑いなくある事態であるさま。本当に。まことに。なるほど。「—よう似ている」「—困ったことだ」 2 ばくちで、持ち金を一度に全部かけるさま。ぽんと。「六拾目を—はり、一番にとられ」〈咄...
まっ‐かいさま【真っ返様】
[名・形動ナリ]「まっかえさま」の音変化。「徳兵衛めがうせ、—に言ふとても、必ずまことにしやるなや」〈浄・曽根崎〉
見(み)る影(かげ)もな・い
見るに堪えない。まことにみすぼらしく、みじめである。「—・くやせ細る」
もち・ゆ【用ゆ】
[動ヤ上二]《「もち(用)いる」が中世以降ヤ行に転じて用いられた語。終止形は「用ゆる」となる例が多い》「用いる」に同じ。「今の政府は力と智とを—・ゆ」〈福沢・学問のすゝめ〉 「汝がいふ所まことに...
もっ‐て【以て】
[連語]《「も(持)ちて」の音変化》 1 (多く「…をもって」の形で格助詞のように用いて) ㋐手段・方法を示す。「誠意を—交渉に当たる」「書面を—申し入れる」「好意を—迎えられる」 ㋑原因・理...
もの‐がしら【物頭】
1 頭だつ役。長。かしら。「お家の掟(おきて)を知らずんば、なぜ—には伺はぬ」〈浄・反魂香〉 2 「武頭(ぶがしら)」に同じ。「よき—をまことに幾人も申しつけ」〈甲陽軍鑑・三七〉 3 能楽で、頭...
ゆき‐つ・く【行(き)着く】
[動カ五(四)] 1 目的地に着く。到着する。いきつく。「道に迷ったすえ、やっと—・く」 2 事が最終的な局面を迎える。限界に達する。いきつく。「事態は—・くところまで来た」 3 すっかり酒に酔...