き‐じつ【枳実】
ミカン・ダイダイ・ナツミカンの未熟果実を乾燥させたもの。漢方で、健胃・胸痛・腹痛・鎮咳(ちんがい)・去痰(きょたん)などに薬用。
きつね‐の‐ちゃぶくろ【狐の茶袋】
1 ホコリタケの別名。また、ツチグリの別名。 2 コミカンソウの別名。 3 植物ゴンズイの別名。 4 ムラサキケマンの別名。
き‐はだ【黄蘗/黄膚】
1 ミカン科の落葉高木。樹皮は厚く、内部は黄色。葉は羽状複葉。雌雄異株。夏、黄緑色の小花を円錐状につける。樹皮を漢方で黄柏(おうばく)といい、苦味があり、健胃薬に用い、また黄色染料に利用。材はつ...
きよ‐み【清見】
温州ミカンの宮川早生とトロビタオレンジというオレンジを交配させて作った柑橘類の一種。収穫時期は3月中旬から5月。 [補説]昭和24年(1949)に静岡県の果樹試験場興津支場(現農研機構果樹研究所...
きん‐かん【金柑】
ミカン科の常緑低木。葉は小さく、両端がとがる。夏、白い小花をつける。実は球形または楕円形で、熟すと黄橙色。香りと酸味が強く、果皮は甘い。生食や砂糖漬けにする。中国の原産。暖地で栽培される。《季 ...
くねん‐ぼ【九年母】
ミカン科の常緑低木。葉は大形で楕円形。初夏、香りの高い白い花をつけ、秋、黄橙色の甘い実を結ぶ。果皮は厚く、種子が多い。インドシナの原産。香橘(こうきつ)。《季 花=夏 実=冬》
くまげ‐はんとう【熊毛半島】
山口県南東部、瀬戸内海に突き出た半島。南端の室津(むろつ)と対岸の長島(上関(かみのせき)町)とは上関大橋で結ばれている。中世以降、室津と上関は内海航路の港町・風待ち港として栄えた。傾斜地はミカ...
くろ‐あげは【黒揚羽蝶】
アゲハチョウ科の昆虫。黒色で大形。後ろ翅(ばね)の突起は幅広く短い。幼虫の食草はミカン・カラタチ・サンショウなど。くろちょう。《季 春》
ぐうはつ‐みしょう【偶発実生】
偶然に発見された、優れた形質を持つ実生の果樹。人為的に交配されたものでなく、自然に落ちたり捨てられたりした種から育つ。温州ミカン・八朔(はっさく)・日向夏、二十世紀、ゴールデンデリシャスなど、古...
げっ‐きつ【月橘】
ミカン科の常緑小高木。香りのよい白い五弁花が固まって咲く。実は長さ約1センチの卵形で、熟すと赤くなる。沖縄や中国南部・台湾・東南アジアなどに分布。