やしゃ【夜叉】
《(梵)yakṣaの音写》顔かたちが恐ろしく、性質が猛悪なインドの鬼神。仏教に取り入れられて仏法を守護する鬼神となり、毘沙門天の眷族(けんぞく)とされる。八部衆の一。
ヤシャ【Yaxha】
⇒ヤシュハ
やしゃがいけ【夜叉ヶ池】
泉鏡花の戯曲。大正2年(1913)発表。福井県にある同名池に伝わる竜神伝説をもとにしたもの。昭和54年(1979)、篠田正浩監督により映画化。
や‐しゃく【野錫】
[代]一人称の人代名詞。僧が自分をへりくだっていう語。愚僧。「—はこの尾上の松の下陰に一夏を送る道心なるが」〈浄・用明天王〉
やしゃ‐ご【玄孫】
《「やしわご」の音変化》孫の孫。ひまごの子。げんそん。
やしゃ‐びしゃく【夜叉柄杓】
スグリ科の落葉小低木。深山の古木などに着生する。葉は腎円形で縁にぎざぎざがあり、長い柄をもつ。4、5月ごろ5弁花が咲き、萼(がく)が花びらより大きく、淡緑白色。実は緑色で丸く、腺毛が密生。天梅(...
やしゃ‐ぶし【夜叉五倍子】
カバノキ科の落葉小高木。山地に自生。よく枝分かれし、葉は長楕円形で先がとがる。3月ごろ、枝先に雄花穂を垂れてつけ、それより下方に球状の雌花穂をつける。果穂は松かさ状をし、タンニンを含む。みねばり。
やしゃます
[助動][やしゃませ|やしゃまし|やしゃます|やしゃます|○|やしゃませ]《尊敬の助動詞「やしゃる」に丁寧の助動詞「ます」の付いた「やしゃります」の音変化。近世上方語》語幹と活用語尾との区別のな...
やしゃる
[助動]《「さしゃる」の音変化とも》語幹と活用語尾との区別のない動詞の未然形に付く。尊敬の意を表す。…なさる。「若(も)し二親の手前を遠慮して居やしゃるまいものでもない」〈浄・忠臣蔵〉 [補説]...
やしゃんす
[助動][やしゃんせ|やしゃんし|やしゃんす|やしゃんす|やしゃんすれ|やしゃんせ]《尊敬の助動詞「やしゃる」に丁寧の助動詞「ます」の付いた「やしゃります」の音変化。近世の上方における女性語》「...