け◦らし
[連語]《過去の助動詞「けり」の連体形に推量の助動詞「らし」の付いた「けるらし」の音変化》 1 確実な根拠に基づいて、過去の動作・状態を推量する意を表す。「我妹子(わぎもこ)は常世(とこよ)の国...
いたいけ‐ら・し【幼気らし】
[形シク]子供などの幼くてかわいらしいさま。「孫を持ったも名ばかりで、—・しい顔も見ず」〈浄・賀古教信〉
わけ‐ら・し【訳らし】
[形シク] 1 わけがあるらしい。子細があるらしい。「この五木(ごもく)の中に—・しき文反古ありしに」〈浮・一代女・三〉 2 色めいている。粋らしい。「—・しき小袖の仕立」〈浮・五人女・四〉
しなっこ‐ら・し
[形シク]物腰がやわらかい。やさしい。「其の用ならば俺が請け取っても済む事を、新参の清七ばかり—・しう物言うて」〈浄・浪花鑑〉
にやつこら・し
[形シク]につかわしい。「是見られよと—・しき注文とり出し」〈浮・新色五巻書・三〉
さらし【晒し/曝し】
1 さらすこと。さらしたもの。「雨—」「恥—」 2 漂白した麻布または綿布。晒し布。特に、晒し木綿。《季 夏》「川風に水打ちながす—かな/太祇」 3 江戸時代の刑罰の一。縛った罪人、または斬...
ごう‐さらし【業曝し/業晒し】
[名・形動]《「ごうざらし」とも》 1 前世の悪業の報いとしてこの世で恥をさらすこと。また、そういう人や、そのさま。恥さらし。「—をする」「—な男」 2 人をののしっていう語。「この—め」
ふき‐さらし【吹き曝し】
さえぎるものがなく、風の当たるままになっていること。また、その場所。ふきっさらし。「—のバス停」
でんき‐さらし【電気晒し】
漂白法の一。食塩・塩化マグネシウムなどの溶液に電気を通じて解離させ、その液で麻・木綿などを漂白すること。電気漂白。電解漂白。
はじ‐さらし【恥曝し】
[名・形動]恥を世間にさらけ出すこと。また、その人や、そのさま。「わが校の—」「—なまねをしでかす」