われ‐さか・し【我賢し】
[形シク]利口ぶっている。分別顔である。「—・しう思ひしづめ給ふにはあらねど」〈源・椎本〉
われ‐さき【我先】
[名・形動]自分が先になろうと争うこと。また、そのさま。「—に逃げる」「—と驚きおそれて逃惑うに連れはなし」〈緑雨・門三味線〉
われ‐さま【我様】
[代]二人称の人代名詞。対等または目下の者を呼ぶ語。おまえ。わりさま。〈コリャード日本文典〉
われ‐しらず【我知らず】
[副]自分でそれと意識せずに。思わず知らず。「—涙が出てきた」
われしり‐がお【我知り顔】
自分だけがよく知っているという顔つき。「—に話す」
われ・じ【我じ】
[形シク]自分のことのように感じるさま。「立ち別れ君がいまさば磯城(しき)島の人は—・じく斎(いは)ひて待たむ」〈万・四二八〇〉
われ‐ずもう【割れ相撲】
勝負のつかない相撲。
われ‐ぜに【割れ銭/破れ銭】
破損した貨幣。中世、悪銭の一種として撰銭(えりぜに)の対象となった。
われ‐だけ・し【我猛し】
[形ク]《古くは「われたけし」》得意ぶっている。えらそうにしている。「—・く言ひそし侍るに」〈源・帚木〉
われ‐ぢゃわん【破れ茶碗/割れ茶碗】
ひびのはいった茶碗。また、一部の欠けた茶碗。