えあわせ【絵合/絵合せ】
(絵合)源氏物語第17巻の巻名。前斎院が入内(じゅだい)、二度の絵合わせが催される。
(絵合せ)庄野潤三の短編小説集。グリム童話を引用し、家族の愛情を描く。昭和46年(1971)刊行。同年、...
えい‐し・ぬ【酔ひ死ぬ】
[動ナ変]死にそうになるほど酔う。はなはだしく酔う。「従者どもの—・にたる者を剝ぎ取り」〈今昔・一六・二〇〉
えい‐し・る【酔ひ痴る】
[動ラ下二]ひどく酔って物事の見境がつかなくなる。よいしれる。「ありとある上下(かみしも)、童まで—・れて」〈土佐〉
えい‐なき【酔ひ泣き】
酒に酔い、ものに感じやすくなって泣くこと。また、その人。よいなき。「うち乱れてきこえ給ひて—にや」〈源・絵合〉
え・う【酔ふ】
[動ハ四]《「よ(酔)う」の古形》 1 酒気が回る。「さばかり—・ひ給へる御心地にも」〈紫式部日記〉 2 気分が悪くなる。「かくの如くして行く程に、三人ながら—・ひぬれば」〈今昔・二八・二〉 3...
えびす【恵比須/夷/戎/恵比寿/蛭子】
《「夷(えびす)」と同語源》古くは豊漁の神。のち七福神の一人として、生業を守り、福をもたらす神。狩衣(かりぎぬ)・指貫(さしぬき)・風折烏帽子(かざおりえぼし)をつけ、右手に釣りざおを持ち、左わ...
えぶりこ
ツガサルノコシカケ科のキノコ。カラマツの老木の幹に寄生し、下方に生長して釣り鐘形となる。表面は白または灰黄色。肉は白色でもろく、苦い。健胃剤・制汗剤に用いる。本州中部以北に分布。とうぼし。 [補...
えまい【笑まひ/咲まひ】
1 ほほえむこと。微笑。「思はぬに妹が—を夢に見て心のうちに燃えつつぞをる」〈万・七一八〉 2 花のつぼみがほころびること。「春くれど野辺の霞につつまれて花の—のくちびるも見ず」〈永久百首〉
えま◦う【笑まふ/咲まふ】
[連語]《動詞「え(笑)む」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」。上代語》 1 ほほえむ。「さ馴らへる鷹は無けむと心には思ひ誇りて—◦ひつつ」〈万・四〇一一〉 2 花が咲く。「梅柳常より殊に敷き栄え...
えわ・す【酔はす】
[動サ四]酔(よ)うようにする。酔わせる。「果物、さかななど召させよ、人々—・せ、などおほせらるる」〈枕・一〇四〉